中国が掲げる一帯一路構想にはタダ乗りすればいい

アジアインフラ投資銀行(AIIB)と一緒に語られることが多くなってきた一帯一路構想。
中国いわく、現代のシルクロードだそうだ。

これを日本はどう考えれば良いか。

日本は、AIIBには参加はするが「アジア域外」枠にしてもらって、死に金となりそうなクールジャパン機構の税金500億を付け替えて出資すればいい、と以前書いた。
つまり、消極的に参加をしつつ、貰えるものはしっかり貰うという戦略だ。ADBにおける中国の出資比率6.5%以下で十分だろう。

もし、日本も参加すれば、AIIBの評判はうなぎ上りになり、まるで世界を制覇したような錯覚に陥って、その投資熱は加速するのに違いない。
格付けも上がるだろう。それこそが狙いである。

一帯一路構想で、どんどん高速鉄道や港湾施設が建設されれば、誰でもそれらを使えるだろう。
使ってもらえないと投資が回収できないのだから当然だ。
いままでも、日本のODAで作ったから日本人だけが安くなるなんてことは殆どなかったはずで、AIIBに作ってもらって、こちらは利用すればいいわけだ。

また、投資が多くなれば失敗も多くなるのに違いない。
投資が回収できないのだから、その分、利用者のほうがより多くの利益を受けることができる。
つまり、そのインフラを使うということは、AIIBから助成金を貰って施設を使うのと同じでオトクなのである。

さらに、投資した国が豊かになって市場となるならば、そこで商売もできる。
AIIBどうこうとか、その場合は関係がないだろう。

一帯一路構想! 凄いぞ! ヤレヤレ! さすが中国だ! と外野からおだてまくり、AIIB末席に参加したうえで煽りまくるのが、一番儲かりそうだ。
要は、タダ乗りだ。

ちなみに、大量に出資してAIIBが大成功したとしても、別に儲かるわけでもないらしい。
「アジア開発銀行における調査」という資料によると、

 協定上、配当はできるが、世界銀行も含め、戦後、国際金融機関が配当したことはない。利益は、ADFに組み入れ、低利融資の原資とすることが多い。

と、ある。恐らくAIIBも同じではないのか。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/kokusai_kankei/oda_chousa/h21/pdf/1-5.pdf

ある意味中国がボランティア活動をやりたいと言っているのだから、どうぞどうぞと促すのがよいと思う。