中国ねこ事情。上海で猫を飼う①

14年の夏。上海。気温が上がらずひんやりとした夏で、例年のような蒸し暑さはまったくなかった。
マンションの庭に白黒の子猫が居た。誰かが餌をやっているのかプラスチックの皿がある。冷夏の雨で水が溜まりキャットフードがふやけている。

子猫を人が通るたびにその横を歩いてニャーと鳴いている。生後一ヶ月くらい。捨て猫だ。
中国でも捨て猫が多い。餌をあげる人もいるから、そのまま大人になってマンションの庭を縄張りにした野良猫も数匹見つけた。

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上海は餌がもらえたとしても猫にとって住みやすい土地とは言えない。
マンションの庭は増加する車の駐車場と化していて、人間を押しのけて車が走っている。
まして猫など完全無視で、マンション内の道でひかれてしまった猫のしかばねを見ることもあった。

餌をあげたりする人も居る。でも、拾って飼うとなると話は別だ。
それでも、イヌを飼っている人がいたりするので、誰か拾う人が居るかもしれないと思ったが、いつまでたってもその白黒は居た。

歩いていると、その子猫はいつも寄ってきた。
私は、この国の人間じゃないし、飼えないと思って通り過ぎようとした。
そんな通り過ぎを何度かやっているうちに、別の猫が車に引かれたらしく道に横たわっていた。
マンションの住人らしき若い夫婦がその猫を横の芝生に移していたが、もはや虫の息で間もなく息絶えた。

知り合いが田舎に連れて行ってもよいというので、遂に白黒猫を部屋に持って帰る。
汚いのでフロで洗ってノミを取る。

猫を飼うときに役に立つのがネットショップだ。
タオバオには猫餌でも猫トイレでも、必要なものはなんでも揃っている。
海外製の餌や日本向けに輸出されているトイレの砂なんかもあったので買いそろえた。

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続く。