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世界に政変呼ぶ中国の食糧自給率は90%割れ。その原因は減産ではなく価格

カテゴリ : 
中国事情
執筆 : 
chinese-homepage.com 2013-7-4 6:50

商務部の最新データが示すところによれば、中国の三大農産物の輸入が増加している。
昨年の中国に於ける食糧輸入は7000万トンを超え、食糧輸入量が過去最大の年となった。

中でも、大豆の総輸入量は5838万トンと、記録を更新し続けている。
そして、今年6月の大豆の予想港到着量は832.28万トンで、月刊記録を更新。
1月〜4月の米の輸入量は100万トンで、対前年比83.6パーセント増となった。
つまりこれは、中国の食糧自給率が90%以下に低下したことを示している。

同時に、肉製品の輸入も急増している。
豚肉は2008年から、純輸出から純輸入に転じて、輸入量は急速に伸びている。
食糧輸入の急激な上昇は、中国の食糧生産能力の低下によるものではないかと思われるが、実は2012年に中国の食糧総生産量は9年連続の増加を実現し5億8957万トンに達していて対前年比3.2%増となっている。
なぜ食糧の増産が続いているのに、輸入量は急増しているのか? 原因は国内外の価格差である。

国内外の価格差が生まれるのは、高い食糧生産コスト、中国の農業・農家の小規模経営が主な原因である。
近年、農業生産資材価格、人件費、地価などが急上昇している。しかし、農家の経営規模はそれに応じて拡大することはなく、価格面で劣勢に立たされている。

また、コストの原因以外に、中国の特別買付にも関係ある。
近年、中国は農民の利益を保護するため、食糧の最低買付価格や小売価格を引き上げ続けてきた。それによって、中国の食糧価格と国際市場価格の間に大きな差が出てきた。

しかし、中国社会科学院農業発展研究センターの李国祥研究員によると、食糧自給率は90%以下に低下したことは、中国の食糧安全保障が脅かされていることを意味するわけではないとしている。
大豆やトウモロコシなどのいくつかの品種の輸入量を増やすことで、より良く国内のニーズを満たすことができる。
これは中国国内の食糧市場を安定させるためにも非常に重要なことだという。

また、李国祥研究員によれば、中国の生産能力全体は上昇傾向を示しており、一方、食糧の輸入能力も強い。
2012年中国の農産物輸入は、国の外貨準備のわずか3%未満に過ぎず、中国の食糧安全保障状況全体は改善している。
もちろん、このような大規模な輸入には大きなリスクもある。
将来、輸入食糧の供給をどう管理し、国内産業への影響を低減するのかは中国が直面している主な問題だという。

都会に比べればかなり収入に格差がある中国農村の人海戦術を以てしても、近代大規模農業には太刀打ちできない様です。
つまり儲からないので、日本のように農民が少なくなる可能性が高そうです。やろうと思えば自給できるけど、そんな儲からないことは誰もやらないという状態。
それでなくても都市部と農村の格差を考えたら農業をやる気にはならないでしょうし。

ある意味、中国人も日本人と同じように農業をやらなくてOKな財力がある状態になったと考えられるので、世界中の農作物が中国へ集まることになり、エンゲル係数の高い財力の無い国は厳しいことになってゆくのではないでしょうか。
最近、世界的に政変やらデモが頻発しているのも、この中国の変化と無縁ではないでしょう。


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