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中国人の爆買いは、日本人が物を買えなくなる前兆現象

中国元が元高円安で20円超えと倍になり、アベノミクスの発動以降、順調に貧乏になってゆく日本。 かつて途上国に日本人が感じていた「物価が安い」という感覚を、中国人が日本に対して持ち始めた。

安いから爆買いしているのだけど、彼らは日本に対してどのくらいのお得感を持っているのだろう?

爆買いの定番商品、粉ミルクと紙おむつは以下のとおり。 中国製粉ミルクは900gで100元(2000円強)くらい。日本の明治ステップは820gで1620円。 中国で売られているムーニーLの52枚入りで119元(2400円弱)。日本のムーニーLの66枚で1480円。

上海の淮海路にある環貿商城iapmというモールで売られているオージービーフは250gで250元(5000円)程度。 日本であれば、1000円強くらいで購入できそうな肉なので、中国から日本に来るだけで、今のところは安くてうまい肉が食べられる。

ハーゲンダッツカップのアイスクリーム。昨日行ったセブンアンドアイでは200円で売っていた。 これが中国のスーパーでは38元。38元っていくらだ! と思ったら、なんと4倍近い760円!

オレンジジュースが、日本だと100円くらいで売っているのに、中国では15元だから300円。

さらに、将来医療の自由化がすすめば大量の外国人が日本での治療を望むことになるのは間違いがないでしょう。日本人は医療を買うことも難しくなるわけです。

ちなみに、爆買いする場合は消費税不要なのでさらに安くなります。 日本は今や、中国人にとってのディスカウントストアと言えるでしょう。

確かなのは日本人に売るより中国人に販売したほうが儲かるわけで、日本人が買いにくい時代が到来しつつあるというのが爆買いから見えるわけです。 最近まで、日本は実体以上に評価されていて、その富を使った背伸びをした暮らしが可能でしたが、アベノミクスによって虚飾が是正されつつあるわけで、 貧乏になれば海外に対して競争力を取り戻せるので、買う側ではなく、再び一生懸命海外にモノを売りつけて稼ぐ攻勢の時代になったということなのだと思います。

中国元がこんなに高いのも実体以上なので、いずれこの歪みも是正される日が来るのだと思いますが、今はこの傾向が続くのだと思います。 中国に暫くは良い夢を。嘗て日本も見た夢を。。といったところでしょうか。