中国インターネット事情

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中国ネットショッピングで溢れる偽物・粗悪品に対して、最大手タオバオが行っている対策とは?

淘宝網タオバオ)は偽物、粗悪品への対策を強め、ネットビジネス環境の浄化を進めている。

中国では電子商取引が急速に発展しているので、ネット上で販売される偽物もだんだん増えている。

そのような状況を受け、タオバオは偽物・粗悪品一掃への対策を強化し、ネットビジネス環境と消費者の利益を守る行動に出た。

タオバオの代表 陸兆キ(禧)氏は、電子商取引プラットフォーム上に氾濫する偽物や粗悪品は、消費者とブランドメーカーの利益を侵害して、中国のインターネット産業の発展も阻害したと語った。

消費者が知らずに偽物を買った場合、まず最初にタオバオのせいだと思ってしまうので、タオバオは自身も偽物の最大の被害者だと阿里巴巴集団(アリババ)会長兼CEO、淘宝網の創業者馬雲氏が表明。

トップの意向によって、タオバオは現在、偽物・粗悪品対策に重点を置いている。

統計データによると、2009年にタオバオはブランドメーカーと協力して、粗悪品8210件また、約338万件の偽物を摘発し、それらを販売していた14,000以上のタオバオのネットショップを処罰した。

さらに、インターネット店の経営安定化と消費者が安心して利用できるように、タオバオは2010年を会社の“消費者の年”にして、一連の対策を発表した。

消費者が偽物を買ってしまった後でも自分の権利は守られるように、タオバオは新しい消費者権利保護プラットフォーム“オンライン3.15”を導入した。

このプラットフォームを利用すると消費者は自分で権利保護ができるという。

消費者はいつでも苦情の受理・処理状況を監督することができ、さらに、タオバオはホームページで定期的に不良店を公開する対策を取っている。   

また、今年の新しいルールによって、消費者の苦情のについて、タオバオの売り手は48時間以内に必ず応える必要がある。

もし、期限を過ぎて応えないとタオバオの消費者の権利保護員は、48時間以内に取引に介入する仕組みになっている。

さらに、商品の発送が売り手の約束した時間に遅れた場合、48時間以内に売り手は消費者の代金返還請求に答えないと、システムは代金を自動返金するシステムになっている。

最終的には、タオバオは全ての問題を30日以内に解決すると保証した。

日本でも、ネットオークション等の黎明期には問題がおこったが、中国側でも同じような問題が起こっている。

タオバオは最大手として、エスクローサービスの強化や様々なルールの導入によって消費者の権利保護を進めているようだ。

中国のネットショッピングもどんどん進化しているのが分かる。