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アリババとeBayの協力関係を更に進展させる。2010年「中国網商節」にて

9月10日、2010年「中国網商節」(中国ネットビジネス会議)が杭州で開催された。中国電子商務協会とアリババグループが発表したデータによると、2010年の上半期に中国ネットの小売の取引額は2118億元である。前年同期に比べて105.4%増えたという。さらに、今年の取引額は5000億元を突破すると予想される。

今回の「中国網商節」には、「浙江吉利控股集団」(ジーリーホールディンググループ)の董事長李書福、Lenovo グループの会長柳傳志、米国カリフォルニア州の州長アーノルド・シュワルツネッガー、アリババの競争相手eBayのCEO ジョン・ドナホーなど有名な人が参加した。この会議で最も注目されるのはアリババとeBayの対話である。

アリババとeBayはずっと競争関係だったが、今、この2つの電子商取引大手がお互いの協力を求めている。ジョン・ドナホーの表示によると、eBayと淘宝網両方でも中小企業や創業者にサービスを提供しながら、ネット決済プラットフォームを提供する。また、多くのeBayの中小売り手はアリババから商品を仕入れして、そしてeBayで販売する。インターネットの発展は始まったばかりで、協力は競争より更に多くのチャンスを生むことができるという。

すでに、アリババとeBayは協力関係にある。アリババの小額外国貿易プラットフォーム「全球速売通」はeBayのオンライン決済ツールのPayPalを導入している。

アリババの馬雲によると、eBayとアリババは確かにいくつかの方面でライバルだが、同じ理想と企業目的を持っている。また、対象は同様に中小企業のユーザーである。これらの共通点があるため、eBayとアリババは協力を始めたのだという。そして、今後、更に緊密な協力関係を展開すると馬雲が述べた。