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中国製ダウンローダー「迅雷」の運営会社 来年、米国ナスダック上場で資金獲得をめざす?

9月27日、迅雷(サンダー)のCOO羅为民はがサンダーは来年に香港あるいは米国で上場することを計画していると述べた。

現在、サンダーの広告収入は2-3億元に達しているという。約一年前から始めた会員有料ダウンロードモードが急速に成長して、ユーザー数が約100万人に達しているという。尚、一人あたりの平均支払額は20元とのこと。

昨年10月、サンダーは会員有料ダウンロードモードを提供し始めた。その機能は主にユーザーに高速ダウンロードサービスを提供すること。現在、サンダーは北京聯通と協力で有料ダウンロードモードを推進している。

次の1〜2年で、個人へ課金事業は広告収入を超えると羅为民は予測している。サンダー内部の目標は、5年間で累計売上高100億元を達成することだという。その時点では個人ユーザーへの課金は売上高の60-70%を占める予定だという。

長期的な事業展開について、サンダーは単純なウンロードソフトから、音楽、動画、ソフト、ネットゲーム、電子書籍などを含めたデジタルコンテンツ配信プラットフォームに発展させる予定だという。

中国製の有名なダウンロードソフトの提供会社です。この会社が上場を目指すとは、著作権にゆるい中国ならでしょうか。日本なら逆に著作権違反で捕まりそうです。

まあ、上場に成功した途端、IPOでゲットした資金を目当てに世界中の著作権団体が訴えを起こすことも考えられます。とすると、本当にIPOできるのか。どうだろう。

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■迅雷ダウンローダについて
迅雷は、中国広東省深セン市のIT企業迅雷網路が開発したダウンロードマネージャ(ダウンロードソフト)である。ある種のP2P的な方式と通常のダウンロードの方式とを組み合わせて、様々なファイルのダウンロードサービスを提供する。P2P的な方式を採用するにより、いくぶん高速なダウンロードを実現する。

主なダウンロード対象は、動画共有サイトの「迅雷看看」の動画である。この「迅雷看看」には、日本のアニメや韓国のドラマをはじめとして多数の海賊版がアップロードされており[1]、迅雷を使用することによりダウンロードできる。これら海賊版のほとんどの動画には、有志により作成された中国語字幕が表示されている。
wikipediaより引用