カオスな企業戦略 パクリサイトに賠償金500万円の判決。真偽開心網不正競争事件

2010年10月26日、一年以上続いた「真假开心网不正当竞争案」(真偽開心網の不正競争事件)は北京市第二中级人民法院で判決が出された。

2009年5月、開心網は不正競争を理由として「千橡互动集团」を裁判所に訴えた。双方の会社のインターネット上での影響力により、この事件は中国のインターネット領域の「反不正競争第一案」と呼ばれて業界で注目されていた。

裁判所の判断によると、開心網(kaixin001.com)が提供するSNSサービスが有名になった状態で、「北京千橡互联科技发展有限公司」と子会社「北京千橡网景科技发展有限公司」は2008年10月から、開心網の特有の名前「開心網」を自分のサイト名として使って、同じ業界と領域で公衆にSNSサービス提供し始めた。その行為はインターネット利用者に混乱を与える行為で、不正競争を構成することになった。

したがって、千橡会社の側は開心網に40万元を賠償して、又は「開心網」と同じあるいは類似した名称の使用を停止すると裁判所が判決を出した。

しかし、裁判所の判決によると「北京千橡互联科技发展有限公司」と「北京千橡网景科技发展有限公司」は開心網の標識と「kaixin.com」ドメイン名を使用してSNSサービスを提供したが、そのサービスの種類は「開心」という文字の登録商標の承認したサービス分類とは違うので、上記行為は「北京开心人信息技术有限公司」の登録商標専用権を侵害していないというものになっている。

商標は商売のジャンルごとに登録が基本で、例えばインターネット事業と食品事業はそれぞれ別々に登録することが可能です。したがって、登録された商標は基本的に登録された商標分類でしかその権利を主張することができないわけです。

今回の案件は、不正競争とはなるが、登録商標の分類が違うので商標権の侵害にはならないという判断のようです。ソニーチョコレート事件のようなものでしょうか。中国でも、守りたい商標はあらゆる商標分類に登録する必要がありそうです。

それにしても、「北京千橡互联科技发展有限公司」といえば「人人網」を展開する中国でも有数の巨大ネット企業です。それほどの有名企業がライバル会社の有名サービスを名前ごと平気でパクるとか、ありえない企業戦略がどんどん出てくるのはさすが中国です。

中国のネット業界では日本のブラック企業なんか足元にも及ばないカオスな戦略が、おそらくは今日も着々と練られているのではないでしょうか。

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