中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

まだまだ続くテンセント VS 360安全卫士。反360連合が声明を発表

以前から中国のネット業界を騒がせているアンチウイルスソフト360とテンセントの戦いであるが、さすがにQQがスパイウェアだと叩かれてはテンセントもブチ切れたようである。

10月27日、金山、百度、腾讯、傲游、可牛などのインターネット会社による「反对360不正当竞争及加强行业自律的联合声明」(360の不正競争に対する反対及び業界の自己規律を強化する共同声明)が発表された。

声明の中で、約1年以来、360会社が「金山网盾」(セキュリティツール)、「百度工具栏」(ブラウザのツールバー)、「傲游浏览器」(ブラウザ)、「可牛杀毒软件」(ウイルス対策ソフトウェア)及び「テンセントQQ」などの製品に対して行った様々な不正競争行為が列挙された。上記関連会社はそのような悪意のある競争行為を断固拒否する決心を表明した。

また、この声明は管轄機関に360の不正な商業競争行為を制止して、360が安全の名の元でユーザーに対して行った悪意のある脅迫、詐欺などの行為について徹底した調査を実施することを求めた。そして、同業者に360と業務提携しないように呼びかけている。

さすが中国。相手を極限まで激しく攻撃するけど自分のところの同様な行動にはまるで無頓着というところがすばらしい。こんなことやってないでソフトの改善したらと思うが。

日本のソフト業界とはまた違った意味で、ダメな方向に転がっているような気がする。