中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

デスクトップが戦場だ。ユーザーのシステムを破壊する企業間紛争 QQvs360

はっきり言ってここまでやるか! というぐらい滑稽という凄まじい企業紛争が発生している。
確かにQQの動きには一部不審な点もある。だがしかし、そんなことは誰も気にしていなかったはずだ。しかし、アンチウイスルソフト360は現在凄まじい勢いでQQを攻撃している。

10月29日、360会社は全面的にQQユーザーの安全を確保するためにQQに対して「扣扣保镖」(koukou ボディガード)というセキュリティツールを発表した。そのソフトはQQがユーザーのプライバシーファイルを調べることを阻止し、またトロイがQQのアカウントを盗むことを防止し、さらにQQを加速するなどの機能を備えているという。また、QQの広告をブロックする機能もある。「扣扣保镖」はインターネット利用者の要求に応じて開発されたものだという。

それに対して、「360扣扣保镖」がQQの多くの機能を破壊して、深刻にQQのソフトの安全性とサービスの整合性に影響を与えるので、360のこの行為は違法行為だとテンセントが非難した。テンセントはこのことについて法的責任を追及すると述べた。

360とQQの紛争により、多くのユーザーのデスクトップが戦場になった。「360扣扣保镖」を使ったら、QQソフト機能がおかしくなったり、様々なデータが消去され、またアンインストールした後、QQのパスワードが消去されてしまうこともあると、一部のユーザーが苦情を訴えている。

ネット空間で盛り上がるQQvs360。特定の有名ソフトを攻撃するソフトをアンチスパイウェアソフトとして発表してしまうところが凄い。かといって攻撃される方のソフトにも怪しげなプロセスがあるので同情はできないが。