中国インターネット事情

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「3Q大戦」で各社の草刈り場と化す、中国IM、ウイルスソフト市場。QQvs360

「3Q大战(3Q大戦)」(360vsQQ)が発生した後、双方がユーザーを利用して悪戦を行い多くのユーザーの不満を引き起こした。代替品を選択し始めたユーザーも少なくない。

IM市場とウイルス対策ソフト市場は多くのインターネット企業にねらわれた。Kingsoft、Rising、Kasperskyなどのセキュリティメーカーは次々と無料方針を宣言。また11月3日にテンセントの声明以来、中国移動(China Mobile)や新浪(sina)はIM領域で力を入れている。中国国内のインターネット業界では1つの商戦となっており、多くの競争が起こっている。

調査したところ、約70%のユーザーはQQをアンインストールしたら、第1の選択は中国移動の「飛信」(Fetion)を選択すると回答している。中国移動の公式サイトによると、新しいバージョンのPCクライアントは11月3日に正式に登場した。1日当たりのダウンロード量は約44.95万回で、今回の事件でその注目度は高まっている。

また、公式サイトを見ると、現在、飛信は中国移動のユーザーに限らず、すべてのユーザーに開放されている。中国聯通(China Unicom)、中国電信(China Telecom)のユーザーもメールアドレスの登録で飛信のサービスを利用できる。

易観国際の研究データによると、今年第二四半期に飛信の業務はすでにMSNを超えて中国第二のIMツールになった。現在、中国移動飛信のユーザー数は2.5憶人に達したと公式に発表されている。これから飛信のダウンロード量と使用率は急速に上昇すると考えられる。

11月3日に新浪もその公式サイトで、放置状態だった「新浪UC」(シーナUC)を宣伝し始めた。マイクロブログでユーザーがUCを使ってチャットするように呼びかけている。また、新浪マイクロブログのアカウントで直接登録できる。

公開データによると、新浪UCは現在8000万人の登録ユーザーを持っている。同時にオンラインユーザーの最大数は20万人ぐらいである。提供するサービスはQQと似ているが、大規模な利用者を獲得できていなかった。

テンセントと360の戦いはIMメーカーにとっては、漁夫の利を得る絶好の機会であるので、MSN、「阿里旺旺」(アリワンワン)などもその中から利益を得られるのではないだろうか。

中国企業の喧嘩の特徴がというか、当事者は全て損をするが両者とも面子のために引かないという。しかし、その一番の恩恵を受けるのが国進民退の象徴、移動ですか。