中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

中国IPO 優酷網は1.5億ドル調達へ、土豆網が1.2億と動画サイトはさらなる競争へ

先日、中国動画サイト土豆網の米国市場への上場計画が明らかになったが、今回そのライバルにあたる中国最大の動画サイト優酷網(优酷网)の米国上場計画が明らかになった。

米国証券取引委員会(SEC)に提出した書類の中で、土豆网は米国市場でIPO(新規株式公開)上場を目指して、その取引で最大1.5憶ドルの資金を募ることを計画していると記述されている。

書類によると、高盛集团が主幹事、投資銀行Allen & Co、Piper Jaffrayと太平洋皇冠证券(Pacific Crest Securities)が副幹事となる。

優酷網は、成为基金(Chengwei Ventures)、Brookside Capital、Maverick Capital和Sutter Hill Ventures等のベンチャーキャピタルから1000万ドルを集めていた。さらに公開前の資金調達の最終段階で、去年の12月に4000万ドルの資金を集めていた。

なお、今回のIPOの調達資金はネット帯域と技術の投資に充てる予定だという。

土豆網の次は優酷網です。以前にも書いた通り、技術レベル回線レベルにおいて中国随一の動画サイトといえるのではないでしょうか。とは言っても赤字ですが。

さて、中国のこれらの動画サイト、例えばYouTubeとの違いは何かといえば……

1.中国で閲覧できる。(Youtube等海外の動画サイトは閲覧不能
2.動画の時間に制限がない。(Youtubeは10分間)

時間制限がないので、映画でもアニメでも丸ごと一本途切れることなく閲覧できる。
日本のアニメやドラマも全ての話数が揃っている(日本放映後、5時間程度で翻訳されてアップされている)。昔はDVDが主流だったが今日ではYouku等の動画サイトで海賊版を見るのが流行っている状態だ。
なにより最新だしDVDをわざわざ買わなくてよいのが受けている理由だろう。
尚、何故かYoukuは韓国ドラマには著作権料を払っていたという報道がされたことがある。日本のアニメに払われているという報道はない。

まさに、現在のところ、中国金の盾のメリットと中国の著作権無視のメリットを最大に受けているのが、これらの動画サイトだとえいえる。
逆に、今後国外に対する面子のために、中国ならではの突然規制強化などと言ったリスクも有りそうだ。


中国の動画サイト土豆网(Tudou)の上場計画。上場資金で优酷网に対抗
https://chinese-homepage.com/modules/d3blog/details.php?bid=318

あのYouku.com(优酷网)が韓国テレビ局の韓流ドラマに、コンテンツ代金を支払った
https://chinese-homepage.com/modules/d3blog/details.php?bid=80