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Free戦略へ見切り発車。360のライバルの中国セキュリティソフトメーカー

11月10日、「金山安全」は正式に「可牛ソフトウェア」と合併し、「金山网络技术有限公司」という新しい会社を設立すると宣言した。元の可牛ソフトウェアのCEO傅盛は新会社のCEOを担当し、元の金山安全のCEO王欣は新会社のCOOを担当する。また、新会社は「FREE」戦略を開始し、「金山毒霸」(Kingsoft)を含む「金山网络」の全部製品を永久に無料にすると傅盛が宣言した。

金山は今まで伝統的なセキュリティソフトウェアメーカーの中で初めての有料モードを放棄する企業である。フリー戦略は金山が2億元以上の年間売上高を失うことを意味する。金山の選択は業界を驚かせた。

セキュリティ市場及びインターネット環境に対する判断に基づいており、金山はこのような決意をしたのである。近年、アンチウィルスソフトウェア業界では市場環境が大きく変わった。インターネットで無料サービスに慣れているユーザーの多数は料金を支払いたくない。インターネット会社やクライアントにとっては、持っているユーザーベースが大きいほど利益が大きくなる。こういう状況で、無料は間違いなくユーザーを獲得する近道である。市場シェアを高めるためには、Freeにビジネスモードを変えなければならない。

Kingsoftを永久に無料にするのは難しい決断だと「金山网络」のCEO傅盛が率直に述べた。商業会社としては市場を獲得するだけでなく利益も実現しなければならない。大量の現金備蓄と3年の時間をかけて適切な商業モードを見つけられると傅盛が信じてる。

出口戦略はQQによる買収とかですかね。いずれにせよ同じフリー戦略を取り、近頃ではQQと激しく争った360が苦境に追い込まれるのは間違いなさそうです。