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中国360、情報流出で今度は金山網絡から喧嘩を売られる

2010年最後の日、インターネット業界ではまた紛争が現れた。

2010年12月31日午後、「金山网络」は突然記者会見を開催し、ウイルス対策ソフト360がユーザーのライバシーを侵害したと発表した。

金山网络は、ユーザーからGoogle百度などのサーチエンジンで、多くのユーザーのメールアドレス、マイクロブログ、及び人人網、QQ、淘宝網などのサイトのログインユーザ名とパスワードを簡単に検索できるという告発を受けた。

金山网络の技術者の検証により、これらの情報は360会社のサーバから流出していることを突き止めた。サーバ設定の問題により、大量のユーザーの情報を記録したログファイルがGoogleに収録され、大規模な個人情報流出が発生していた。

金山网络はその流出事件を関連部門及び公安機関に報告した。そして、金山网络は安全ソフト「金山衛士」でセキュリティの警告を発表。ユーザーに360をアンインストールするように呼びかけた。

この金山网络の非難に対して、360は公式声明を発表した。

流出の原因は、360内部のあるサーバがハッカーに攻撃され、本来であればサーチエンジンに収録されないログデータがGoogleに収録されてしまったのだという。

360は決してユーザーの個人ライバシー情報を収集することはしないと述べた。

また、金山网络が行った今回の行為の目的は、公衆にパニックを起こすことで、360を攻撃し自分の製品を広めることにあるとしている。


htaccessファイルあたりの設定ミスとか。そんなケアレスミスの可能性もあるのでは。
それにしても、セキュリティ企業の重要ログがGoogleにクロールされるとは。かなりトホホな感じだ。