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中国 第12次5ケ年計画で中国版UPSやFedExのような大規模国際宅配企業を育成へ

国家邮政局によると、「十一五」(第11次5ケ年計画)の末期(2010年)に中国の1日当たりの宅配便の件数は1000万件を突破し、世界トップ3に入った。

数年間の努力を通じて中国の宅配業界はすでに国有、民営、外資などが参入し発展している状態である。市場化、ネットワーク化、大規模化、ブランド化の程度は高まり続けており、2010年、宅配便事業の収入が573億元、取扱量は24億件となっており、宅配便事業が国民経済を支える役割を果たしているのは明らかな状態である。

データによれば、中国邮政宅配便の業務量は既に世界トップ3に入っているが中国の1人当たりの宅配便利用量は国際レベルより遥かに下回っている。2010年、宅配便事業の業務量が24億件で、1人当たりの平均利用量は2件足らず、全世界的な平均値の1人当たり4.1件の水準より低い状態にある。また、アメリカの1人当たりの26件や日本の1人当たりの25件に比べれば、まだまだ発展の余地が残されている。

そのため、国家邮政局は「十二五」期間に力を入れ続けて宅配便事業の発展環境を改善し、宅配便企業の革新を奨励し、企業の機能統合やサービスの拡張を推進し、宅配便サービスと電子商取引、制造業の共同発展を促進すると発表している。

また、総合輸送システムの構築をすすめ総合型の宅配便物流キャリアへの転換を加速させるという。企業が近代的な企業システムを確立するように支援し海外への進出戦略加速させる。
こうした取り組みは、UPSFedExに匹敵する中国発の国際競争力を持つ大規模な宅配企業を形成するのが目的だと思われる。