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中国のB2B電子取引市場。経済のパイの拡大と共に大手から中小まで軒並み成長達成

iResearchの統計データによると、2010年中国中小企業B2B電子商取引の規模が2.53万億元に達し、前年同期比36.4%増えた。2009年より大幅に上昇したという。

その成長の主な理由は3つあり、まず、中国のマクロ経済が安定した上昇の状態にあり、国内及び外国貿易売上高は2009年に比べて大幅に上昇した。こうしたマクロ経済の背景の下で中小企業の業務も徐々に改善しつつある。企業間の取引の需要も急速に増えていて直接的に中小企業に於けるB2B電子商取引規模の成長を促進した。次に、電子商取引市場の育成政策の結果が表れた。政府部門及び電子商取引企業が中小企業の電子商取引へのプロセスを積極的に推進している。第三に、コアのB2B事業者はサービス品質の向上が上げられる。

2010年、中国B2B電子商取引業界の状況としては、アリババは市場の収入規模の57.2%を占めリーダーの地位を維持している。「环球资源」(www.globalsources.com)、「慧聪网」(www.hc360.com)、「中国制造网」(www.made-in-china.com)、「环球市场」(china.globalmarket.com)はそれぞれに市場規模の9.9%、3.8%、3.3%と3.2%を占めている。その他の中小B2B電子商取引企業も安定的な成長を達成している。

中国中小企業の電子商取引に対する意識の高まりに従って電子商取引のサービスに対する要求も高まっている。サービスの向上は未来のB2B電子商取引企業発展の重点となる。また、EDIは中国B2B電子商取引の発展の新たなきっかけと見られている。将来はより多くのB2B電子商取引企業がEDIを実現し中国B2B電子商取引業界の発展を進めていくと考えられる。


パイが広がる伸びる市場であれば、上位ではない中小の電子商取引会社でも成長を達成できるという典型的な話です。
市場シェア3%以下のB2B電子商取引企業まで皆揃って成長しているとはさすが中国。