中国インターネット事情

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中国の検索エンジン利用者は、まだ人口の15%未満。まだまだ発展の余地はある?

IResearchの統計によると、2010年中国の検索エンジン市場の規模は109.8億元に達し、2009年の69.6億元より57.7%増えたという。2010年、検索エンジンがオンライン広告市場規模全体に占める割合は30.8%に達し安定的な発展を維持していた。

なお、Googleの撤退問題にからみ、市場の寡占化は更に高まっている。
2010年、百度の市場シェアが71.6%に達し2009年より7.7%増加している。グーグルの市場シェアが26.0%に下がり2009年より6.2%減った。
同時に、「搜狗」(sogou)、「搜搜」(soso)などのキャリアが積極的に市場を広げて、それぞれに1.1%と0.8%の市場シェアを占めた。その他は0.5%を占めている。

2010年に中国検索エンジンのユーザー規模が3.8億人に達し、2009年の3.2億人より18.8%増えた。2011年にユーザー規模が約4.5億人に、2014年に約6億人に達すると予測されている。

2010年末まで、中国検索エンジンのユーザー数がインターネットユーザー数の82.3%を占め、2009年よりわずかな成長を実現した。今後数年間、検索エンジンのユーザーカバー率は微増傾向が続くと考えられる。
しかし、検索エンジンの利用者数が中国の総人口の15%未満の情況から見ると、中国検索エンジンのユーザー規模はまだ拡大の余地が十分ある。


検索エンジンの成長は、今のままであれば当然続くものと思われる。しかし、今後ランク付けとキーワード連動「上位掲載」広告モデルを突き崩す変化が起これば危ういものがある。
彼らのビジネスモデルが、この特殊な広告というただ一点に由来しているという点を注意深く見る必要があるだろう。