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京東商城のCEO 5年以内に利益があがったら、部門全体を首にすると表明

京東商城のCEO劉強東はマイクロブログhttp://t.sina.com.cn/liuqiangdong)で、「もし同社の図書・オーディオ及びビデオ製品部門は三年以内に粗利益あるいは五年以内に純利益があったら、この部門全体を首にする。」と表明した。
京東商城と当当網の価格戦争が再び勃発する可能性がある。

当当網は3月15日、16日の2日間に図書・オーディオ及びビデオ製品に対し、「1回の購入金額が200元に達すると、100元の商品券をもらえる」販売促進活動を行った。
当当網のCEO李国慶は「今回は当当網が成立して12年以来最も強力な販売促進活動で、きっと競争相手を驚かせ、消費者を満足させる。」と述べた。業界では、これが京東商城への宣戦だと思われる。 

それに対して、京東商城もすぐに同じような販売促進活動を開始した。消費者は1回の購入金額が100元に達すると、50元の商品券をもらえる。200元に達すると、100元の商品券をもらえる。

今回の書籍価格戦について、李国慶は「価格戦争は依然として中国の電子商取引における競争の主要な手段だ」と述べた。また、李国慶は価格戦争を3年続けて行くと表明した。同時に、京東商城のCEO劉強東も負けないように、「やるなら徹底的に」ということで、図書・オーディオ及びビデオ製品部門に対し5年以内の黒字を禁止すると表明した。

2010年末、京東商城、当当網、卓越Amazonこの3つのB2C企業の間の書籍価格戦争は業界に注目された。この書籍価格戦争は国家新聞出版総署の介入で一時的に収束していたが、現在、第2ラウンドの価格戦争が始まった。

京東商城の主な収益源は3C製品である。しかし、当当網の主な収益源は書籍なので、価格戦争は当当網にとって影響が大きいと見られている。


会社というものは黒字を目指すのが普通であるが、大量の資金が流れ込み、かつ激烈な競争が起こっている中国のインターネット業界では奇妙な事が起こっている。