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アリババ Androidを基にした携帯用OSを開発? 百度やテンセントも

アリババグループ傘下の子会社「阿里云计算有限公司」は第3四半期に発表される予定のモバイルOSを開発しているという。

この消息筋からの情報では、アリババグループは各子会社が開発したクライアント及び「阿里云计算有限公司」が開発したモバイルクライアントを携帯電話のOSに統合する。
「手机旺旺」(携帯ワンワン)、アリペイ無線支払い、及び内部テスト中の入力メソッド、ブラウザなどのアプリケーションが含まれる。このOSはAndroidに基づいて行われた再開発である。

このOSは「雲計算」(クラウドコンピューティング)に基づいたアプリケーションを提供する。
ユーザーは携帯電話にダウンロードすることなく、リモートサーバで直接これらのソフトを利用することができるという。

アリババがこのプロジェクトにおける目標がなし遂げられたら、中国でのスマートフォンの使用範囲は拡大するとこの消息筋が表明した。
このOSの最初バージョンは中国市場向けだが、最終的には他の市場にも提供するという。

また、「阿里云计算有限公司」内部からの情報では、昨年から「阿里云计算有限公司」は携帯端末のエンジニアを広く募集し、「天雲」というプロジェクトを設立し、専門的に携帯端末のアプリケーションなどの開発を行い始めた。
現在のところ、そのチームの人数はすでに数百人に達しているという。

百度も去年から携帯電話OSの開発の動きがあった。1年前に、百度のインサイダーから、百度は携帯電話OSを開発し始め、大規模な人材募集を展開していたという情報があった。
現在のところ、百度側から公式には携帯電話OSの開発のニュースに対する返答がない状態で、プロジェクトの進捗状況も公表していない。

また、去年、テンセントの内部資料によると、自社ブランドのQPhone携帯電話及びOSを開発しているという。

中国大手ネット企業によるOS開発に関する情報は少ないものの、PC上で成功した彼らが、今後は携帯電話OSの研究開発をめぐって争うのは確実だと思われる。