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中国版AWS(Amazon Web Services)盛大網絡の「盛大雲」登場

7月22日、盛大網絡は雲計算(Cloud computing)市場に参入し、傘下の「盛大雲」プラットフォーム(http://www.grandcloud.cn/)を正式に公開テストを開始し、将来は約総額4-5億元を投資すると発表した。

盛大網絡がリリースした「盛大雲」のプロダクトチェーンには主にクラウドホスト、クラウドストレージ、クラウドハードディスク、デジタル配信、クラウドモニタリングの5つの製品が含まれている。
「盛大雲」は公有クラウドサービスを提供するプラットフォームを作成しようとしている。
このモデルは国外ですでに成功しているAWSAmazon Web Services)モデルと似ている。
インターネットユーザーのホスト、ストレージ、ネットワークの加速、セキュリティなど全方位のニーズを満たし、一元管理することができる。

「盛大創新院(Shanda Innovations )」雲計算院の院長何刚によると、「盛大雲」初期のターゲット顧客は主にインターネット企業・起業型企業、政府・科学研究・教育機関、外国企業の中国における支社この三種類を含む。

雲計算は爆発的な成長をみせている市場であり、現在、中国国内のインターネット創業のピークが近づいていて、モバイルインターネット分野が巨大な発展機会を呈し、オープンプラットフォームが多くの起業家を生み出していると何刚が述べた。
これらの状況は「盛大雲」に発展のチャンスをもたらしているという。

「盛大にとって、雲計算は新しい技術であり、新しいビジネスモデルでもある。
雲計算は自給自足のIT自然経済をIT商品経済に変えた。」と盛大在線の副総裁季昕华が述べた。盛大は雲計算を通して、国内のインターネット創業の条件を下げ、ユーザーのエネルギーをそのコア業務に集中させたいという。

季昕华の紹介では、雲計算市場に参入するために盛大網絡はすでに1億元を投資した。今年の下半期はさらに1億元を投資する予定であり、将来の投資総額は4-5億元に達すると予測されている。

雲計算は仮想化技術をベースに、需要によって費用を支払うことをビジネスモデルにした新しいネットワーク化されたコンピューティングモデルである。
有望な発展見通しがあるため、現在、国内の多くの大手インターネット企業および関連科学研究機関は雲計算をめぐって研究や投資を行っている。


こういうサービスがあると、中国国内でのサーバ管理が簡単になり、実際の業務に集中できる。筆者も使う機会があるかもしれない。
日本でAWSで動いている案件をこれに移植するとか。