中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

唐駿 ネットゲーム会社「聯遊網絡」の投資に失敗?

SECが最近発表した書類によると、「新華都」の総裁唐骏はすでに9月30日に、NASDAQに上場しているネットゲーム会社である「聯遊網絡」での会長役を辞め、彼が持っていた聯遊網絡の株式を全部売却した。
現在のところ、聯遊網絡は上場廃止の危機に直面している。

去年の1月25日、唐駿が総裁を務める新華都グループは、傘下の子会社「港澳资讯产业股份有限公司」が現金と株式の方法で「千尋網絡」、「聯遊網絡」、「弘揚科技」、「勝龍団隊」等4つのIT会社を買収することを宣言した。
聯遊網絡に対する買収は唐骏の全額出資子会社「新冠科技」によって行った。

そして、去年の8月25日、唐駿が代表を務めるNASDAQ上場企業「大華建設」は聯遊網絡の60%株式を取得した。当時の株価で計算すれば、買収金額は約1625万ドル​​に相当する。
この数字で計算すると、聯遊網絡の市場価値は約2700万ドルだった。
しかし、1年後の10月9日の終値で、聯遊網絡の市場価値は1082万ドルに下がっている。

業界では、唐骏は、この投資は回収することが出来なかった可能性が高いと推測されている。

当時の大華建設の買収によって、聯遊網絡がバックドアリンスティング(裏口上場)を実現した。
ネットゲーム会社がゲーム製品も作り出していない状況でNASDAQに上場するのは前例のなかったことで、唐骏の資本運用能力が業界を驚かせた。
しかし、聯遊網絡は長い間ずっと実質的な製品を出すことが出来ないため、株価が長期的に1ドル以下という状況になっていた。
最近の一ヶ月、聯遊網絡の株価は0.5ドル程度に維持していて、しかも出来高も低かった。
唐骏が聯遊網絡から撤退したのは、聯遊網絡の見通しが良くないと判断したためだと思われる。