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中国 ネット企業が物流にも進出 「京東商城」独自物流網を解放予定

京東商城は全面的に物流・倉庫、クラウドコンピューティングプラットフォームと情報システムを提携パートナーにオープンする予定だとCEO劉強東が11月7日に発表した。

京東商城将来は6つの「アジア一号」という大規模な倉庫を構築し、また200万平米の倉庫を借りる予定。
配達の面では、京東商城は来年に350都市で自分の物流配達を実現する。
今後2年以内に、35都市での「211限時達」(当日午前11時前に注文した商品はその日に届く。また夜11時前に注文した商品は次の日の15時前に届く。)というサービスを実現する。

劉強東によると、京東商城のストレージと物流システムの配置が基本的に完了したら、60%の資源を提携パートナーにオープンする予定。
提携パートナーは京東商城の安価な物流システムを利用することができる。
これは中国国内のB2C EC企業としての京東商城、将来は物流大手企業になるかもしれないことを意味する。
京東商城は小売企業であると同時に、B2C物流会社でもあると劉強東が述べた。

また、京東商城は5,000台のサーバーを購入し、来年5月の末までにクラウドコンピューティングプラットフォームの開放を実現することが発表された。
更に、京東商城の情報システムは来年の初めごろに開放を実現する。
ネットショップのオーナーはこのシステムを利用して、商品のユーザ情報を調べ、ユーザデータや好みを分析し、商品のトレンドを判断することができる。

同時に、京東商城は来年、アフターサービスの向上に力を入れる予定で全国6大物流センターの近くにアフターサービス・修理センターを建設する予定。
商品の品質問題で返品・交換・修理が必要な場合、京東商城は消費者の自宅まで商品を引き取りに行くという。
もちろん関連配達費用も京東商城が負担する。


日本では宅配便がネットより先に普及していましたが、中国では宅配便とネットが同時進行で普及しています。
無い物は作る。京東のように、ネットから物流へ進出するというのも当然の事かもしれませんね。
逆にネットやシステムが母体なので、発想が全く異なる物流企業ができるかもしれません。