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拉手網のIPOには問題が山積。 しばらく延期か?

11月10日、ロイター傘下のIFR Asiaの報道によると、米証券取引委員会にいくつかの会計上の問題を明確にする必要があるため、共同購入サイト拉手網のIPOのロードショーは一時中止になった。
この報道と同時に拉手網は、株式の販売不振の原因で上場が中止になったという噂を否定した。

上場取り消しの噂は否定されたが、拉手網の問題は確かに存在する。
過去の適切ではない処理が、拉手網のIPO成功への最大の障害になるかもしれない。
例えば、拉手網はまだ「拉手」と「拉手団購」の商標を獲得していないし、ドメイン名も法律上で保護されていない可能性がある。
また、偽物・粗悪品を販売した行為が、CCTVで報道されたこともある。

さらに、財務面の問題もある。
巨額の赤字に加えて、拉手網は財務データの不透明と会計問題が報道されている。
JPモルガンは会計上の問題のため、拉手網の引受銀行を務めることを拒否したという。
また、いくつかのファンドマネジャーも拉手網の財務データの真実性を疑った。
さらに、拉手網のCFO張検は前職で財務詐欺の疑いがあって、まだ訴訟中である。

これらの質疑に対して、拉手網はロードショーで説得力のある説明を出せなかった。これらの事件は拉手網のIPOに悪影響を与えると思われる。

拉手網が上場に成功できるかどうかについて、業界のコメントは楽観的ではない。
もし拉手網のIPOが取りやめになったとしたら、中国国内の共同購入業界全体にも悪影響を与えるだろう。

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この業界日本でもいろいろと動きがあるみたいですね。大手どころでも参入を狙っているところもあるようです。