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オリンパス上場維持から見る中国株の優位

中国株に対する見方として、人治主義ゆえにリスクが大きいという話がある。
しかし、日本も十分に人治主義ではないだろうか。つまり人治主義レベルは実は等価である。

今回、オリンパス上場維持の理由として「悪質性は低い」という曖昧なものと、株主に影響が出るというものであった。
どう見ても、株主に影響が出るが本音なのだろうけど、その大株主を見てみると、
日本生命を筆頭に銀行など、財界の有力者が殆どなのである。

逆に、同じような粉飾を問われたライブドアの株主がどうであったかと言えば、殆どが個人とかで、財界の有力者等は居なかったと思う。

つまり、この国の上層には、泡沫の個人株主がいくら損をしても構わないが、財界の有力どころには損はさせられないという人治主義的な判断が常にあるのだろう。
ゆえに、もう日本株には用はないと思った。
日本の株式市場における株主の扱いは、個人と財界有力者では多いに差があるということが良くわかるからだ。

別に中国を初めとした新興国の株が人治主義的じゃないというつもりは全くない。
しかし、今回のオリンパス事件を見てもわかる通り、日本も同じくらいに怪しい人治主義なのだ。

日本株=怪しい でも成長の可能性は無い。
中国株=怪しい でも成長の可能性はある。

先進国たる日本の株なら、「ちゃんとやっていそうとか、公平そうとか」という所が、ある意味メリットだったはず。
胴元が同じく怪しいなら、成長の可能性が高い新興国の株の方がマシなわけで。

日本株を買う理由が全くない。
成長も全く出来なければ、ちゃんとやる事もできない。日本の株式市場はそんな状態に陥っているのだろう。