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中国人を東京ディズニーランドに案内したが 最後に最悪と言われる

初めて日本に来た中国の人を案内するために、20年ぶりくらいにディズニーランドを訪れた。
看板にも中国語の表示がある。昔は無かったので時代を感じる。
それなりに興味は持って頂けたようで、感想は香港よりは広いとか、なかなかキレイだとか、
流れる中国語の発音が良いとか悪いとか。ちなみに、スモールワールドの中国語の発音はあまり良くないとのこと。恐らく日本人がやっていると言っていた。

概ね満足そうなので、ホッとしていたのですが最後にヤラれました。

それは夜のパレードの時。
女性キャストが、ここでは立ち見ですが見れますよとの事で、その場所に案内された。
確かに、日本人である筆者にもそう聞こえたし、案内をした中国人のレベルも日本語一級なので聞き間違いは無いはずだ。
さらに園内放送でも、3列目以降は立ち見ですと仕切りに放送していたのを覚えている。

で、その通りにしていた訳だが、パレードが来る段になって、今度は別の男性キャストが5列目ぐらいまで下がれと言って来た。
理由を聞いてみると3列目で座ってビデオ撮影しているオッサンが文句を言っているためだという。

この時点で、知り合いの中国人は、まず我々スタッフが案内したのだからここに居るのだという話をして、さらに放送で何度も3列目と言っていたではないかと、日本語で言った。
つまり、注意すべきは、3列目に座っているオッサンの方で我々ではないと言う内容だ。
しかも、そのキャストは、座っているオッサンが文句言ったから、我々に話掛けて来たようで一方的にこちらが悪いという感じであった。
実際、キャスト自身がそのオッサンが凄く怒っていると言っていた。

では、逆に、こちら側が凄く怒ったら、今度はそのオッサンにキャストは声掛けをするのだろうか?
理屈では、ランド側が3列目は立って見ろとアナウンスしている以上、こちらが正しいはずである。
ということで、怒ってみた。
すると、もう知らないとかいって、その男性キャストは居なくなった。無責任だなー。

「日本人は規則を守る民族のはずなのに、規則を守らず3列目で座ってビデオ撮影をしているオッサンが怒っているからといって、事なかれでこちら側に声をかけてくるとはどういうことだ!」
と、最後に私が怒られた。
どうも、このオッサンのおかげでTDLではあまり良い印象は残せなかったようだ。インバウンドマーケティング失敗。

案内した中国の人も相当腹が立ったようでパレードを少し見ると帰るといってランドを出て行ってしまったので、お台場まで案内するハメになった。
取りあえず、実物大ガンダムはカッコイイと言っていました。

筆者が思ったのは3列目を立ち見という事を案内するのならば、それを徹底してほしいというものだ。
中国の人も、パレードが来る段になって、座って見ている奴が怒っているからといって「どけ」と言われるのは、理屈が合わないとしきりに怒っていた。
今や日本人ばかりが観光客であるまい。日本人的「なあなあ」とか「事なかれ」が効かない相手も居るわけなのだから。

ちょっとしたことで、中国のQQブログやらWeibo、人人網にも、東京ディズニーランドの悪い印象がアップされてしまう。
夢と魔法の国どころか、「なあなあ」&「事なかれ」の国と認識されているようだった。
これこそディープな日本を体験できたと言えるのかもしれないが、さすがに次来る気にはならないだろうなあ。

■追記:
全く逆のことを言われる場合もあるようです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1227757097