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新浪微博会員「微博」の個人向けの有料サービスを使う人は一体誰? 

最近こんなニュースが流れた。
なんでも「微博」の個人向けの有料サービスが始まったと言うのだ。今月の18日位の事だ。
じゃあ、わざわざ有料会員になる奴って誰?

その前に、まず有料会員になると、どうなるのか?
以下のような感じである。

紹介によると、会員になったら、ユーザーがフォローする人数が上限の2,000人を超えることができる。
会員はVIP1からVIP6まで6つのレベルがある。
VIP1からVIP3の会員は2,500人、VIP4からVIP6の会員は3,000人をフォローすることができる。
また、微博プラットフォームの各推薦表示リストの中で優先的に推薦されることができる。
さらに、会員の特権にはVIP専用ロゴ、専用個人ページテンプレート、グレードの加速などが含まれている。
それ以外に、会員には音声微博などの機能サービスが提供される。

新浪微博会員の料金はQQの有料会員と同じで、月額10元である。
また、1回で3ヶ月分、6ヶ月分、9ヶ月分を支払うことにより割引がある。
1回で1年分を支払うなら、10%オフで108元になる。
現時点では、微博のユーザーはネットバンキング、微幣(新浪微博のバーチャルマネー)、携帯、音声電話4つの方法で支払うことができる。

しかし、新浪微博有料会員制は、それほどネットユーザーの支持を獲得していないようである。
ある新浪微博に関する投票調査の結果によれば、5693人の調査対象者の中、90%以上は有料会員にならない、2.1%の調査対象者が有料会員になるということがわかった。
3億人以上の登録ユーザーの2.1%が有料会員になるとしたら、新浪微博の有料会員数が630万人を超え、約6.8億元の年間売上高になる。

業界の人たちもほとんど新浪微博有料会員制に対して、楽観的な見通しを持っていない。
捜狐(Sohu)の製品副総裁の方剛は「捜狐微博」は永遠に料金を取らないと表明した。
さらに、有料になった新浪微博のユーザーが捜狐微博に移転することを歓迎すると彼が述べた。


とまあ、こんな具合なのだが、有料会員になりたいやつが2.1%もいるから逆にびっくりした。

ホームページでもツイッターでもブログでもこれでも、やっぱり内容。
つまり、どのプラットフォームであろうと、ダメな物はダメだし、企業会員や有料会員になってもダメなものはダメだし。
もし成功しているのだとしたら、それは個別のプラットフォームの優秀さではなく、それを書いている人が優秀だということ。

確かに、新しい物を使う「だけで」成功しそうな気にはなるけど。
インターネットバブルの時代から、それは大きな勘違い。
ネットを使えば……ブログなら……フェイスブックなら……企業会員になれば……有料会員になれば……どうこう。あ、セカンドライフなんてのもありました。
これは、それを突いた商売なんですね。

そんなわかりきった商売でもやる奴が居るだろうけど、2.1%もの世知辛い中国人がそれを使うって、大半はフォローヤッテヤルゼ業者の皆さんかも。
つまり個人向けと銘打っているが、主力ターゲットは業者向けサービス!? 新浪微博自体は誰だろうと儲かるからいいでしょうけど。

そこの企業のみなさん。
新浪微博フォロー数が増えたって喜んでいる場合じゃないかも。もっと良く見ましょう。