中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

中国の社会保険積立余剰額が3兆元(37兆円)で安全?

中国の社会保障が安全だという中国の記事が掲載されていた。
2011年18项社会保障資金の收入が2.84万億元で、2005年の3.3倍。支出は2.11万億元で、同じく3倍。
積立額が3.11万億元(37兆円)で、2005年の4.35倍とのこと。

高度経済成長期で絶好調ですからね。今は。
しかも、農村部等の社会保障は雀の涙ほど。
都市が発展したのは政策的なもので、農村部や出稼ぎ労働者の人々が社会保障費を払っていないとしても、
農村から都市への所得移転の流れが有る以上、最終的には農民戸籍の人々にももう少し払う必要が出てくると思われ、現在の数字で収まるはずはない。
増税路線に走る日本の例を見ても、高度成長期の数字を以て安全だとはとても言えないのだ。

何でこんな記事が出たのかと思ったら、数日前にウォールストリートジャーナルが中国の社会保険は今後ヤバイという記事を掲載しているからだろう。

中国の退職者がいくら持っていたら普通の生活ができるか? それは314万元であるという。こんな話がネットで広がっている。
高齢化社会に入るに従い、年金危機に直面している。教育や医療、不動産にに続いて、将来はこの問題がクローズアップされる事になるだろう。
去年の広東の人口調査によると、80年代から働いている世代が退職することになると2人で1人の高齢者を支える必要がある。
現在は、この比率は1/6である……。

ここまで聞けは、日本人なら誰でもわかる話です。

それにしても、年金制度は何処の国でも、将来世代に対するサギ的な色彩を帯びるということが興味深い。
今決めて貰って、ツケは将来という制度だからそれは当たり前かもしれないが。