中国インターネット事情

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京東商城 英語サイトをオープン。IPOへ向けての話題作りか?

投資家の大きな期待を背負い、中国のEC業界を駆け抜ける京東市場。
最近海外市場をターゲットとしたサイトをオープンしたという報道があった。
英語圏を対象にし、40万程度の商品を用意したというものだ。

これについて、さほどの売り上げを上げることはできないのではないだろうか。
海外にはebayやAmazonが存在するし、中国国内の物流的優位もなく知名度もない。
中国国内のように、国内企業が圧倒的に有利なインターネットに関する規制もない。
したがって勝利の見込めない「一応ある」程度のサイトである。

これは、実際に海外で商売をやろうというわけではなく、投資家向けの弁解だろう。
投資で回っている京東商城であれば、近いうちのIPOが必須であろう。
しかし、株式市場を取り巻く環境は非常に厳しいものがある。

そこで、かれらも投資家を説得する新たなる材料が必要なのだろう。
中国においては海外進出というものは成功した企業が行うものであり、今回の動きは京東が成功企業であることを印象付けようとする行動に過ぎないと思われる。