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MacBookPro 15RetinaにWindows8を入れてみた。ドライバ・BootCampの問題対処法も

結論:MacBookPro Retinaでも問題なくWindow8は動作します。

マイクロソフトの最新OS Windows8が2012年10月26日に発売になった。そしてこれを書いてる今日は27日だ。
筆者は1200円でのアップグレード権を持っていたので、100元程度なら試しに入れてみるかということで、Windows7からアップグレードしてみた。

マイクロソフトが提供する専用のアップグレードソフトを利用すれば、取りあえずインストールは簡単にできた。
流れとしては、専用ソフトが現状のハードやソフトのチェックを行い、そのソフト内でダウンロード版を1200円で購入し、そのままインストールするだけだ。
チェックの時に、互換性がないとされるソフトはアンインストールさせられる。
※筆者の環境ではMSのセキュリティエッセンシャル(8では内蔵されているので必要ない)と、ウィジェット(この部分はメトロUIに引き継がれている?)の2つがアンインストールされた。
互換性が△と表示されているものもあったが、構わずアップグレードしたら大体のソフトなどはうまく引き継ぎができた。
やることといえば、ほとんど何も考えずに次へのボタンを押すだけである。

昔はフォーマットして一から入れていたもので、利用しているソフトも全て再インストールが必要だから時間がかかったものだが、今回はアップグレードしてもそのまま引継げるのでWindowsも進んだものだ。
まあ、再インストールという単純作業は人間がやることじゃないと昔から思っていたが。この点は良いのではないか。

しかし、筆者のPCはちょっと癖があるMacBookPro Retina
そもそもMACOS用なのだから、Windowsがうまく動作しなくても仕方がない。

以下は、MacBookPro RetinaWindows8を入れたところ起こった問題で、主に2つあった。
1.BootCampコントロールパネルが、何らかのブートローダーの書き込み権限に阻まれて動かない。
2.タッチパットのドライバがエラーで入らず、タッチパットが利用できない。

まず、1の問題は.BootCampコントロールパネル立ち上げ時に「起動ディスク設定にアクセス中にエラーが起きました」と表示され動かないものだ。

管理者で起動している場合はBootCampに起動ディスクの変更ができる機能があるので、引っかかってしまう。しかし権限のない一般ユーザーであれば起動ディスク変更機能のない状態ですんなり立ち上がる。
したがって、手っ取り早く言うと、Windowsの一般ユーザーでログインすれば、コントロールパネルを開きキーボードやタッチパットの変更をすることができる。
※最初に作ったWindowsのユーザーは管理者ユーザー。
さらに、メモ帳などで以下の文字列を書き、例えば「BootCamp.cmd」というファイル名にして保存、これを管理者権限で起動すれば、管理者権限でWindowsにログインしていても開くことができる。

runas /trustlevel:0x20000 "C:WindowsSystem32AppleControlPanel.exe"

この文字列は、管理者でログインしている場合でも管理者権限にしない状態でアプリを開くというコマンドである。
ブートディスクの変更はMACOS側でも可能なのでWin側から変更ができなくてもそれほど問題はない、というわけで取りあえず1の問題は解決した。

次に、2の問題だが、結果的には問題なくタッチパットを利用できるようになった。
ディバイスマネージャーをみると、ヒューマンインターフェースデバイス内の2つのドライバが認識されていない状態になっていると思われる。
この2つに対し、それぞれドライバーソフトウェアの更新を行うのだが、そのまま「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索します」を何度やってもダメだった。
そこで、「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します」で、「USB入力デバイス」を選択する。
これを2つともおこなうと、タッチパットが機能するようになる。
さらに、このように機能する状態にしたうえで「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索します」を2つともおこなうと、何故か公式ドライバをきちんと認識する。
タッチパットに関しては普通に利用できるようになった。

タッチパットも含めすべて問題なく認識されている。

※インストール段階ではタッチパットが動作しないので、USB接続マウスを用意するのが無難である。操作がやりにくいので。

こうして、問題なくWindows8を利用できるようになった筆者のMacBookPro Retina

Windows8へのアップグレードで何かメリットがあったかと聞かれればかなり微妙である。
最初使ってみるといろいろとやり方が変わっているので使いにくい。慣れれば使えそうではあるが。

いちいち時間を使うことに価値があるほど進化があるかといえば、今のところは何も発見できてはいない。
タッチパネルディスプレイのない従来のPCで使う限り価値はゼロどころかマイナスかもしれない。
今更、戻すのも面倒という消極的理由で筆者はこの微妙なWindows8を使い続けることになりますが。

使ってみると、メトロのところがマイクロソフトの宣伝ばかりなんですが。うーん。
Bingとか使えないサーチエンジンがデカデカと出ている時点でその他のタッチパット系OSに負けてしまっているような。
AndroidGoogle狙いなのはわかりますが、実力がないとiPhone5の地図と同じで使えないのこの一言です。