中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

Googleパンダ 転用するサイトのアクセス数を削るが 百度は?

Googleのパンダが7月に日本にも適応されて以降、検索順位の変動が話題となっております。
独自コンテンツを持つサイトを優先して表示するという話なので、2ch等からコピーしているまとめサイト等が影響を受けている様子です。
パンダのバージョンアップ毎に、それらのサイトは確実に順位を落とし、アクセス数を減らしています。

逆にオリジナルサイトの方は順位が上昇し、アクセス数を上昇させているものと思われます。
これらは、より良いコンテンツを制作する者を評価するというGoogleの方針に沿ったアルゴリズムだと言って良いと思われます。
実際、筆者が開発したListbrowserにて検索結果を最後まで閲覧すると、RSSをそのままコピーしたようなサイトが上位から駆逐されていることに気付きます。

百度の場合は、とにかく自社運営サイト例えば百度百科や百度文庫などが上位に現れ、また、お金を払ったものが上位に表示されるというわかり易い構造になっています。
自社が投資した動画サイトを上位に表示し、アクセス数を増やす戦略なども行われているようです。
さらに、百度GoogleYoukuYouTube、Weiboはツイッターと、主力サイトが金タテに守られた偽物によって占められる中国。
主力サイトがそもそも偽物っぽいのだから、そうじゃないサイトにしてみれば、コンテンツはむしろ水のようなものに過ぎず転載することが普通である。
もし、パンダアルゴリズムのようなものが百度に導入されたとしたら、転用コンテンツが多すぎで一体どれがオリジナルなのか判別できないかもしれない。
百度がパンダ的なものを導入しないのは極めて妥当だといえるのではないだろうか。

もし、そんなものを導入したとしたら、みんな引っかかってしまう。
やはり、わかり易いのが一番である。