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上海のバブルマンション どれだけボロいんだ

ここは上海中心部のマンション27階。川なんかも見えて、夜景もなかなかオシャレ。
築5年で新しく、一般的人民の生涯賃金を遥かに上回る物件、さぞかし住み心地が良いと思いきや……

天井から水が降ってくるので、天板を抜いてみると貫通はしていないものの、大穴があいていた。
なんで大穴? 一見名探偵コナンの謎のようであるが、単に適当に作られていただけなのだろう。

出稼ぎ農民の建築作業員にロクな技術も教えないで作らせているから品質管理もいい加減。
アネハ物件を上海にもって来たら、間違いなく最高クオリティの傑作になると思う。

こんなガラクタでも高値で売れるのだから、建設会社は土地さえあればボロ儲け。
土地収用=地上げに力が入るのも当然か。

これは、見えないところはどうでもいい! そんなブレのない中華思想によるものです。
購入者は外見しか見ていません。大体は自分は住まず、誰かに貸すので居住性はどうでもいい。
そして、可哀想な農民工を酷使して作られたバブル物件に住む者に対する、彼らの逆襲が始まるのです。

汚水アタック
下水配管を適当に作ることによって時限発動する奥義。
喰らった者は最悪の気分になるという。月給4万円の人からの贈物。

そんなわけで、もれなく最悪の気分になった筆者は、漏水に対処しようと、
ドラクエのように、部屋のあちらこちらを開けてみました。そして、建材と一緒にコーキングガンを発見。

農民工の奥義に負けるな! 自分で五金屋(金物店)に行ってシリコンパテを購入。上の穴を塞いでみることにした。
天井なので、いくらやってもパテがうまく接着しない。

最後は段ボールの上にシリコンパテを山盛りにして、穴に向かってブチまけた。
さらに、空になったパテのケースをつっかえ棒にして様子をみる。
上海でコーキングガンを使うとは思ってもみなかったが、どうやら汚水は止まったようだ。

中国の建物は、蛇口がポロリと取れ水が漏れたり、電気がショートしたり、カーテンレールが外れたり……これが普通です。
まさに民工いや、見えないところは適当との戦いですが、片っ端から直して楽しんでいます。

そんな中国の建物ですが、この上海には日本より日本的かつ良い生活ができるマンションがあると、和僑という本で知りました。
当然、こんなトラブルとは無縁でしょうが、そこは守られ過ぎていて、別の面でかったるい感じがします。