中国インターネット事情

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ドコモサムスン連合の「Tizen」(タイゼン)は第3勢力のモバイルOSになる?

いや、成らない。詰んでいる。

何故そんなものを作るのか意味不明。ドコモにはお金があるから私的に公共事業?
iOSAndroidに対抗するというが、本気で言っているのか実に怪しい。

TizenOSの特徴は、キャリアによる独自サービスの提供を前提に開発されていること。
つまり、主導権を我に、imodeよ再びということかと。

これって通信会社には嬉しくても利用者やアプリ提供者にとって、一体何のメリットがあるのか?

普及していないOSでi-modeと同じような殿様商売をするなら、アプリを提供する人はいない。
逆に、i-mode的商売をやらないなら、儲からないのでこのOSを作る意味がない。

普及すれば殿様商売もできるが、既にアプリが沢山ある2つの選択肢があるのに、わざわざアプリがない携帯を購入する人はいない。

このままでは普及しないのは明らかだ。

ドコモとしては、アプリ提供側に便宜をはらって肩を押す必要があるが、利用者が欲しがるアプリとは一体何であろうか?
昔のゲームハードで言うところのドラクエとかFFといったキラーソフトはこの場合何か? PSがFFを獲得したことによって大きく普及したケースもある。

スマホキラーアプリはマップだろう。
例えば、Googleがmapアプリを提供していない間、使い勝手が大きく悪化したのはiOS5でも証明されている。
Googleマップアプリがドコモダケなるわきゃないので、キラーアプリ戦略は詰んでいる。

いや、「Tizen」なら価格が安いから詰んでいない?
という可能性もあるが、Android携帯も十分価格が安い(中国ならすでに4000円レベル)ので、低価格戦略もやっぱり詰んでいる。

そもそも、アプリ提供者にとってGoogleのシステムに載せれば、簡単に世界に対してソフトを提供できる。
わざわざドコモのローカルプラットフォームに載せるとしたら、よほど優遇してもらわないと。。アプリ掲載したら、10万円のボーナスくれるとか。
という事で、アプリ集めるのも詰んでいる。
Androidアプリが動くという話もあるが。。。それなら、Androidでいいじゃん。

全て詰んでいるので、今すぐこの糞プロジェクトをストップして浮いた部分を通信料の値下げに回してほしい。