中国インターネット事情

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OPPO Find5 x909をroot化。Google関係サービスを導入

Google系のサービスが完全に消去されている中国のAndroid携帯。
この状況、中華系携帯や中華系パットでは、一般的なことで、サムスンSONYなどの外資系企業の端末でも中国国内で販売している正式版であればGoogleがない。
つまり、Gmailやマップ、Youtubeが存在せず、Googleアカウントもない。代わりにYoukuとか百度など、中国企業が儲かる仕組みが割り当てられている。

さらにこれを一歩進めて、AndroidからGoogleを消し去ったものに適当な独自のサービスを追加したものを独自開発OSとして発表している中国ネット企業がいくつかあったが、そのOSを搭載した端末を販売したメーカーには、中国以外でAnroid携帯を販売するとしても、GoogleAndroid関係の技術サポート行わないをらしい。
儲かる仕組みの部分を消されてしまった上、独自OSなどと言われては、さすがに腹立たしいのだろう。
そんなモノ出している企業は勝手に中国国内だけでやっていろ! と言いたいのに違いない。

別にGoogleの味方ではないが、やっぱり中華系クラウドでは使いにくいので、Googleを復活させることにした。

やり方は結構簡単だ。

以下のURLにあるファイルをDLした上で解凍し、「一键root.bat」をクリックすると、
ほとんどワンクリックでroot化できる。
http://pan.baidu.com/share/link?shareid=251399&uk=856985939

但し、WindowsPCに端末が認識されていることが必要だ。
つまり、ADBドライバが導入されていて、端末側が「USB Debugging」になっている状態だ。
端末内部のファイルをみると「OPPO Find5驱动」というフォルダにドライバがあるので、これを利用するとよい。
署名がないドライバなので、面倒なWindows8VistaよりWindows7やXPを使うとよい。

あとは個別にsystem/appにGoogle関係のファイルを放り込むか、先ほどダウンロードしたファイル内に含まれている、
「谷歌安装器_v1.3.1.apk」を端末に移してインストールすれば、GooglePlayを使うことができるので、あとはダウンロードすればいい。

Google関係のサービスを導入した結果、連絡先やGmailなどは、普通に利用可能で同期することもできた。
ただ、カレンダーだけは、何故か同期することができない。導入したファイルが、何か違うのかもしれない。
一応、CalendarProvider.apkをインストールすると、「カレンダーの同期」がGoogleアカウントに現れるのだが、
これにチェックを入れても「sync is currently experiencing problems」というエラーになり、同期できなかった。
カレンダーはブラウザで見れるのだが、ちょっと今一つである。
そのうち、国際版のROMが出回るだろうから、それに乗りかえれば問題ないだろうけど。


どうせなら、Google自身が、中華パット・中華携帯に簡単に自社サービスを追加できる純正アプリを公開すればいいのにと思う次第である。
サービスを追加したい人は多いみたいで、中国国内の関係スレッドを見てみると、いくつもの手段が提供されていた。
今回のワンクリックroot化も、そこに転がっているものだ。

なお、この携帯には、最初からsimロックがかけられていないので解除の必要はない。