中国上海 新型鳥インフルエンザ事情 H7N9型 米国の生物兵器との珍説も

PM2.5だけでもお腹一杯なのに、今度は鳥インフルエンザまで来襲した上海。
しかし、上海市街では30人に1人くらいしかマスクを付けていません。
こんな状況ですので、人から人への感染だけはやめてほしいものですが、現在、同時多発的に各地で患者が確認されていて、感染者は7日現在で21名、死者は6名となっています。

ただ、中国の状況を考えると、この様に同時多発的であったとしても、今はまだ鳥から人への感染に留まっている可能性が高いと思われます。
上海を初めとした中国の都市では生きた鳥が普通に肉屋や道端で販売されていて、その場で絞めて精肉にしてくれます。
このシステムによって新鮮な鶏肉を食べられるのは良いのですが、パック詰めになっている日本の状況と比べると人と鳥が触れ合う機会が圧倒的に多い事になるわけです。
筆者も僅か1週間前、ゲージに入れられた大量の生きた鶏を道端で販売している露天商を見かけています。
既に鳥インフルエンザが発生していたにも関わらず、大量の生きた鳥が、市内を流通していたという事になります。

この様な販売方法ですから、ある養鶏場で感染が広がり、それが各地へ生きたまま出荷され、買い物客でごった返す市場で絞められてウィルスをまき散らし運の悪い人間が感染してしまったとしたらどうでしょう。
人人感染がなくても、それなりの数の感染者が同時多発的にあちこちで発生することになるわけです。
もし、この説が正しいとすれば、インフルエンザ騒ぎも徐々に収束してゆくのではないでしょうか。

しかし、万が一ウィルスが人人感染の能力を獲得していたら、4月4~6日にかけての清明節3連休でウィルスが中国中にばら撒かれたということになりますので恐ろしい話になります。
そんな最悪の可能性もゼロではないでしょう。
インフルエンザの潜伏期間は24時間~5日間と言われています。鳥は人間ほど一か所に集まったり、飛行機や電車で高速移動することも考えられません。
従って、休みの終わりの6日から5日後の11日までに中国全国でわらわらと患者が発生するような話になれば、こちら側の報道が何であれ何かあると疑うのが妥当でしょう。

それにしても、マスクをしている人が少なかったりするように、住人の危機感は、どうもあまり醸成されてはいないようです。
これもこの国特有の報道規制のせいでしょうか。日本であればもっとマスコミがセンセーショナルな報道をして、危機感を煽るはずです。

危機感が薄いこのような状況ですので、補償も怪しいまま農村部の人々がすんなり納得して自分の家畜を殺処分するかはかなり微妙でしょう。
ヘドロから食用油を再生して販売するくらいの「リサイクル超先進国」です。
例え殺処分したとしても、その肉が焼却されずにリサイクル販売されていても不思議ではないですし、誰も気にしないのではないでしょうか。

こんな状況ですので、とにかく人人感染にならないことを祈るのみです。
これからの気候は気温と湿度が高くなっていくので、インフルエンザが流行する時期でないのが幸いです。

さて、このような大事件ですから、当局は取り締まっているものの変な噂もあり、
以前、黄浦江を流れていったブタの死体が新型インフルエンザの集団感染の結果だった可能性や、そもそもこれは美(M)国(日本名:米国)の生物兵器だと主張する軍事評論家などもいるようです。
http://mil.sohu.com/20130407/n371830763.shtml

トリよりブタの方が生物として人間に近いのでトリからブタ経由で人と言う可能性も無きにしも非ずですが、さすがに米国の生物兵器説は想像力が豊かすぎだろ。ロクに教育もないヤツは、こんなのでも簡単に信じるから、そちらの方がむしろ恐ろしい話です。