中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

百度文庫で日本企業の秘密がダダモレな話

今話題になっていますが、これは別に日本企業だけがターゲットというわけでもなくて、普通にどの企業でも顧客情報(企業にとってはまさに機密資料)アップしている事例などが見受けられます。

■過去記事:百度文庫で個人情報が曝され、1700人以上が営業攻勢で苦しむ
https://chinese-homepage.com/modules/d3blog/details.php?bid=589

この記事にも有る通り、一般的に中国にある多くの企業では内部統制が適当なので、別に中国に進出している日本企業の内部統制が緩くても驚くにはあたりません。
普通に中国企業や欧米企業の秘密もダダモレになっているはずです。

自分の担当顧客は自分のモノという意識が営業マンにはあるだろうし、営業以外の職種でも自分がやった仕事の成果は自分のモノという意識があるのではなかろうか。
日本企業の場合は、日本人と中国人の給料に数倍の格差があることは皆知っているし、数倍の給料を貰う駐在の日本人が無能なら、ますますこの傾向が強まるものと思われます。

また、それなら内部統制を強力にヤレと言ったところで、日本のように人員もおらず、臨機応変に対応しなければならない中国ではかえって、その統制が商売の足枷になるのではないでしょうか。
人員が少ない状態で統制というある意味余計な仕事を押し付けられれば、駐在の人間もOKY=本社の人間ウルセーよ。
お前Oが来てKやってみろY! となりロクなことがありません。

百度に圧力をかけても別のところに流れるだけだろうし。あまり意味はなさそうです。

抜本的には、日本人の給料と中国人の給料を、同一労働同一賃金にするなどの対策をして、現地社員のモチベーションを上げないと解決は難しそうです。
誰もが認める駐在なら、給料水準に差があっても、それはいいのかもしれませんけど。
大したことないと思われた途端、給料に大きな差があるとモチベーションは地に落ちます。

内部統制強化の前に、優秀な人材をマネージャーとして送り込むことと、給料差を合理的な水準にするなどの対策が必要そうです。日本企業に限らず、どの企業でも。