中国インターネット事情

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グリーが赤字

中国から電撃撤退したグリーの本体が赤字に転落したそうだ。
やっぱりかなり厳しかったわけですね。

彼らも、中国のゲーム市場がとても厳しいものだと言うのは重々承知の上で、あえて進出したはず。
最初から日本で成功したビジネスモデルを中国では展開できないのは、テンセントの1ソフト提供者(まあ、これを業務提携というならそうでしょうけど、普通はサードパーティーという)になった最初の時点で分かり切っていたはずだし、ブレークイーブンですら、少なくても数年かかるのを十分理解の上で進出を決断したはずだ。
上場企業であるならば、数年間にわたるそれなりに綿密な計画を立てているのが普通だし、中国事業が何年もコストセンターになるのは想定内だったのではないだろうか。

それを慌てて閉鎖したということは、本体が失速という事態が発生していたということなのだろう。
設立2年未満で中国法人を閉じたのは、追加出資金の払い込み期日前に会社を閉鎖したという話なのかもしれない。
※中国法人は、会社設立時に全額の資本金を支払う必要はなく2年以内に支払えばいい。

それにしても、ビックデータでPDCAサイクルを高速回転させているとか、任天度の倒し方を知っているとか、そんなスゴイノウハウがあるのに、なぜ赤字なんだろう?
単に、任天堂の倒し方から産出されるゲームより「パズドラ」のほうが面白かったというそれだけなんだろうけど。

今後さらに普及して行くスマホの場合は一番美味しいプラットフォームビジネスはGoogleAppleに取られてるし、GREEガラケーに持つプラットホームは今後どんどん陳腐化してゆくので、今後は面白いゲームができるかどうかだけが勝負なんでしょう。
それでも、彼らが標榜していた世界戦略のためには、日本でしか通用しないプラットフォームビジネスより、面白いゲームを作る方がまさに正しい道なんでしょうね。
でも、面白いタイトルってなんなんだろう。あの釣りのゲーム? それがわからん。