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機関が、ビットコインを潰そうとしているしている?

国の通貨発行権を脅かすビットコインを潰そうと何処かの機関や組織が動き始めたという陰謀論もあながちウソとは言えないのではないだろうか?

ここ最近、DoS攻撃やTransaction mutabilityと言われるビットコインのバグをついた振込詐欺が立て続けに発生し、ビットコインの取引価格は大きく下落している。

DoS攻撃ビットコイン関連の主要サイトのページが表示されなくなっているのは、筆者も確認することができたが、それは陽動だったのかもしれない。
本当のビットコインに対する攻撃は、Transaction mutabilityの方だったのだろう。
https://bitcointalk.org/index.php?topic=460944.0

実は、ビットコインにはバグは無いという話が公式?サイトに書いてある。

ビットコインは安全です。
ビットコインは軍や政府で使用されている最先端の暗号処理で取引を確認しています。

全くバグが見当たりません。

セキュリティ研究者、ダン カミンスキー
引用元
https://www.weusecoins.com/ja/

しかし、バグはあった。
原発もそうだけど、安全だと言ってしまっては、問題があった場合のシステム設計が甘くなりがちだ。
最も古いビットコイン取引所のMt.Goxや、ビットコインの初期からのユーザーである裏サイトのシルクロードはTransaction mutabilityバグによってビットコインを盗まれたという報道もある。
このバグは、送金側に対し振込が不承認になったようにシステム的に偽ることができるバグで、受け取り側は実際には入金されているのに、取引ができていないから再送金してくれと要求すれば詐欺が可能になる。

取引所からのビットコインが引出しが出来ない問題はこのせいだとされているが、そもそも、ビットコインネットワークに接続するプログラム側できちんと確認をすればバグを回避できるとのことだ。(元々対処しているサイトも有った)
しかし、多くのプログラムはビットコインが安全であることを前提に構築されていたので、設計が甘く攻撃に対処できなかったわけである。

ビットコインは「全くバグが見当たりません」と歌っていたのだから、システム制作者がバグを考慮しなかったのもある意味仕方がないのかもしれない。

バグが無くて高度なセキュリティで守られているというフレーズが、国の裏付けのないビットコインを普及させる肝となったのは間違いない。
今回問題となったTransaction mutabilityバグは、2011年の時点で既に認識されていたとのことなので、バグがないというフレーズはかなり前から偽りであったということになる。
だとすれば、「全くバグが見当たりません」というのは粉飾決算のようなものではないだろうか。

当然、歌い上げた価値がないのだから、価格が下落するのも当然だろう。

機関だろうがハッカーだろうが、安全ですと慢心しているシステムを攻略することは、意外と容易だったのかもしれない。