中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

マレーシア航空事件から導かれる結論。旅客機ってかなりローテク

マレーシア航空事件の顛末を見ていると、意外と旅客機ってローテクなんじゃないのかと思う点がいくつもあった。
多くの人の生命を預かっているのだから、もっとハイテクなのかと思っていたが……。

じゃあ、どんな点がローテクなのか?

1.飛行機内に監視カメラが無いこと。
少なくても、コックピットは当然として、何か所かに監視カメラを付けたらいいんじゃないのか? 今時コンビニのレジだって付いている。
それがボイスレコーダーで音声だけは記録しておりますって、いつの時代の話だ? 動画の撮影装置なんてメチャクチャ安いぞ今は。

2.リアルタイムのデータリンクが無いこと。
ブラックボックス=フライトレコーダーとかボイスレコーダーとか、これらが何十年前から全く変わらないのが不思議だ。
これを探さないと真相がわからないとか、事故の度に同じことを言っているが、このローテクを改善する気はないのだろうか?
現在の技術なら、この程度のデータ量ならリアルタイムでデータリンクして、ブラックボックスではなく地上にあるデータセンターに保存できるはずだ。つまり、ローカル(旅客機)とクラウド(地上)に2重に保存すればいいのになぜそれをやらない。

3.ドローン(無人偵察機)技術の適応がないこと。
パイロットが変な政治的な趣向を持っている場合だけでなく、病気になる場合とか、テロリストが押しかけてくる場合もあるのだから、その場合は、コックピットのコントロール権をはく奪して遠隔地からコントロールして帰還させる技術があってもよさそうだ。
完全に外部からコントロールできるとハッキングされてテロに使われる可能性があるので、近くの空港に着陸するだけのプログラムを呼び出すだけでもいいじゃないかとおもう。
もしかしたらこれ、車より飛行機のほうが簡単なんじゃないのか。撮影用マルチコプターでもプログラム飛行は普通にできる。

中国では、なんか良くわかりませんが墜落しましたというマレーシア航空の発表に避難の声が上がっている。
今の時代なのに、何故、状況がもっと詳しくわからないのかと、誰でも疑問に思う話だと思う。

週末にまた上海便に乗るけど、ハイテクかと思っていたら、あまりにローテクなので、なんかなーと思うところはある。