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中国がセキュリティ大国に? XP公式サポート継続で。しかし、世界はウイルスで満たされる

中国では街の電光表示板から場末のKTVまでWindowsXPがバリバリ動いている。サポート切れでこれら全てが踏み台用PCになると言うという懸念があったが、マイクロソフトがしぶしぶ中国での公式サポートを続けることになったので中国のサイバーアナーキー地帯化は回避された。
https://chinese-homepage.com/modules/d3blog/details.php?bid=967

しかし、XPのサポートが継続されるのは中国のみだ。
逆に言えば、それ以外の国では継続されずに、2014 年 4 月 9 日 (日本時間) に、サポートが終焉を迎える。

しかし、壊れても居ない業務用のPCを買い替えるかといえば多くの中小企業は買わないだろうし、個人用なら文章を作ったりする程度だろうから同じだろう。
そもそもサポート終了という概念が、伝わっているのかも疑問だ。
Windowsアップデートのダウンロードとか再起動が無くなるのなら、かえって速くなって調子がいいと思うかもしれない。
PCに特別の思い入れでもない限り、こんな感じでXPはそのまま存在し続けることになるのに違いない。

大阪の企業の46%は「いまだにXPを使っている」──大阪信金調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140325-00000094-zdn_n-sci
実際、こんな感じで使われているようだ。

つまり、中国のXP=PCがハッキングしにくく、世界のXP=PCはハックし放題という状況に。
当然、めんどくさいところより簡単な所を踏み台にするから、大量に発生するサポート切れXPは、中国以外の世界にばら撒かれたウイルスのようなものだろう。

中国のPCがウイルスだらけじゃという話題を何回も書いたが、MS大先生が世界中にウイルスをばらまいてくれたおかげで、このパワーバランスが逆転する可能性がある。
世界もウイルスだらけになるってこと。

この事態を回避する手法はただ一つ。
中国を見習え! だ。

MS先生、中国市場よりずっと高値でソフトを売りつけてタップリと儲けたはずの日本市場でも、XPサポートを継続しろ! と日本政府が圧力をかけるべきだろう。
サポート切れXP=ウイルスをどうにかせい! とばら撒いた責任者に一言いえばいい。

さもなければ、踏み台事件やら、機密情報の流出やらが、次々と発生することになるだろう。