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日本人にフレンドリーなウズベキスタンという国

ウズベキスタンに行き、いろいろと見てきました。
何よりも驚いたのが、ほぼ中国の人に会わなかったことで、これは中国西部との距離が近いだけに意外な感じでした。

唯一中国の方と会えたのは、中華料理屋をやっている方々で、中国語と話しかけると天津出身だとかいっておりました。
中国人が作っているので、この中華料理なかなかおいしかったですね。

さて、圧倒的な購買力をもつ中国人観光客がいないとどうなるか?
それは、次に購買力を持つ日本人が自動的にターゲットになるわけで、東洋人をみるとみな「コンニチハ」とか「ヤスイヨ」とか日本語で話しかけてきてくれます。

今回の旅行に参加された方は、放浪CTOもビックリの歴戦の強者でチベットや南米なんて当たり前という方々ばかり、そういった方々の話によると最近はどこに言っても「ニーハオ」と言われるそうです。
みなさん、そういわれると一瞬ムムっと思うそうですが、最近は仕方がないと慣れていたところに、今回のウズベキスタンでは「コンニチワ」ですから、ウズベキスタンは良い国だという話をされておりました。

さて、あまりに売り込みが激しいときは、さすがにコンニチワといわれても鬱陶しくなってきます。
そこで、私が逆に「ニーハオ」というと、彼らは一瞬不思議そうな顔をして、あれ? 関係ない人に話しかけてしまったと言う感じで、笑いながらそそくさと退散して行きました。

このように、この国はある意味ゆっくりした平和な感じがする国ですが、
だけど5年後はわからない、今は中国との人の往来が少ない状況での静けさのようで、今後変わっていく前兆はいたるところにありました。
すでに中国の物品が大量にならんでいて中国の影が大きく見受けられたのです。

日本はといえば、ODAは頑張っているとのことでしたが、滞在中にみた日本製品はといえばトヨタ車3台、いすゞ(合弁工場があるらしい)とシャープと東芝のテレビを見たくらいで、辛ラーメンやギャラクシーSをどこでも売っている韓国にも大きく後れを取っているようでした。
リスクを恐れるあまり、今一つ攻め切れていない日本企業の姿がここにも浮かび上がってくるのです。

経済大国という印象から日本語を勉強する人はかなり居るようで、ふいに入った化粧品店の若い売り子さんが流暢な日本語で話しかけてきたこともありました。彼女いわく日本語は現在全く役には立っておらず徐々に忘れていると言っておりました。
日本の企業が進出しなければ、ガイド等になるくらいしかあまり日本語の使い道がないわけで、そういった職業につかなければ宝の持ち腐れとなってしまうので勿体ない話です。
こうして、日本語ではなく、中国語や韓国語をやったほうがいいという話になり、日本の影響力が徐々に低下して行く現場を見たような印象をうけました。

5年後は、「コンニチワ」ではなくて「ニーハオ」と言っている姿が今から目に浮かぶわけです。
せっかくフレンドリーな国なのに残念です。
そうならないように、日本企業にはもっと積極的に攻めてもらった方がいいのですが。今の感じだと内向きになっているので難しいのかもしれませんね。

観光地としては、非常に面白い場所なので、企業がいかなくても、日本人が観光に行って東洋人観光客首位の座を守ってほしいところです。時差も4時間ですので大したこともなく筆者は全く時差ボケにはなりませんでした。飛行機ではハワイと同じくらいの所要時間です。それでいて、日本とはまったく別世界ですから素晴らしい。

6月6~13日という夏の時期だったので暑かったですけど。


ヒバのミナレットから


ブハラ。


天然ガスが豊富とのこと。


中国語発見。サマルカンドへ向かう途中のガススタンドにて。このタイプの冷蔵庫たくさん見かけました。


異国と言う感じがします。


サマルカンド