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日本に帰ってくるたびに、空き家が増えてゆくのがわかるということ

中国では、投資目的で寝かせている空き家が大量にある一方、住みたい人が住めないというバブリーな状況がここ最近まで続いております。
最近は、中国の不動産といえどもさすがに値下がり傾向にあるみたいですが。

さて、そんな中国の状況よりも近年の日本の状況のほうが緩慢なる死といいますか、重症なのではと思うのです。
筆者がいるところは東京近県の所謂ベットタウンと言われるところで、それほど地方というわけでもないのですが、最近は帰国するたびに空き家が増えているのです。
もちろん、この空き家は、中国のように値上がりを期待して寝かせているわけではありません。単に住む人が居ないということなのでしょう。

お年寄りが一人残されていた家は、十中八九空き家になるようです。
向こう三軒両隣といいますが、筆者の場合は向こう三件が全て居なくなりました。みな、子供のところへ行ったりしているようです。

その後残された土地と家は、過去に購入した価格と現在売りに出した場合の価格があまりに違うので、そのまま残っているのでしょう。
また、家が無くなって更地になると固定資産税も高くなる(5倍になるようです)ので、どんなボロ家でも壊せないという状況もあるのだと思います。
したがって、今後はどんどんボロ家が残って、街はゴーストタウンになってゆくのかもしれません。

中国の空き家問題と日本の空き家問題のベクトルは全くの逆なのですが、結局のところは経済成長の結果なので、最終的には同じ方向へ流れてゆくのでしょう。
中国の状況をみていると土地神話といって浮かれていた昔の日本のようで懐かしく思えてきますが、今の日本の状況に中国の人は未来を感じるのでしょうか?