中二病時代。つまり中国は既に日本の1989年くらい

5年前は70年代くらいかなと思っていた中国が、元高を迎え絶頂期に達している。

日本では死語となった「内外価格差」が中国では大きくなり、東京の土地を全て売ればアメリカ全土が買えるといった日本の昔話が、今の上海では十分有りそうだ。
これを反映して、海外へ行けば安いというのも皆の知るところとなり、中国人の海外旅行者数は一億人を超えていて、高くなった元で買いまくっている。
よく考えれば、日本の絶頂期もそんな感じだった。

それにしても思うのは、日本の歴史に比べるとずいぶん短い期間に、物事がドンドン進んでしまうというものだ。
中国は最近まで70年代だったのに、もう80年代後半に来てるのだから。

情報や人やモノの流通スピードが速くなればなるほど、PCと同じで歴史の処理スピードも上がるということなのだろう。
恐らくは、イギリス人はアメリカに対してそう思っただろうし、アメリカ人は日本に対してそう思ったのに違いない。
「彼らは我々の時より速いと」

日本がそうだったように、人件費が安くモノマネ上等でガンガン行けるうちは経済が物凄い勢いで成長する。
だから、将来性が期待されて投資が集まり土地や通貨も上がる。
期待に満ちた世界の工場という時代だ。

しかし、過剰な期待で高くなった通貨で内外価格差が広がってくると成長力が鈍り始める。
高い通貨に値する付加価値が生み出せていないという状況だ。

見かけ上は自国通貨が高いので、海外旅行や海外でのM&Aが激しさを増してゆく。
何か、勝ったような気になるのもこの頃だ。
「わが国 AS NO1」とか「奇跡の経済成長」とか「土地神話」とか、まるで国全体が中二病になってしまったかのようになる。

そういった狂乱の中で、嘗ての日本人がそうであったように、中国人の大多数が気付かないまま、現在の中国は大きな分岐点に差し掛かっているのだと思う。
期待で膨れ上がった富をうまく使ってさらなる上層へ進むのか、それとも長い停滞に陥るのかという。

そして、その選択期限は歴史の処理スピードが上がった今、恐らくは日本より遥かに短いのだと思う。
ほんの数年で答えがでるのではないだろうか。