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【お金儲けの神様】邱永漢氏の投資により、中国雲南の奥地で栽培され続けるコーヒー

お金儲けの神様と言われた故邱永漢氏が、雲南のコーヒー農園事業に投資しているという記事を読んだことがある。
彼は、中国でもコーヒーの消費が増えると睨んで投資を決断したのだという。

そして、そのコーヒー豆を使っている「Q's Coffee」という喫茶店が上海にあるというので探してみたが、残念ながらすでに閉店していた。
昔ながらの上海の雰囲気を残す迷路のような街 田子坊の一角にそれはあったらしい。

邱永漢氏の読みは間違ってはいなかった。
上海や北京などでは、スターバックスが幅を利かせているし缶コーヒーも沢山売られている。
しかし、巨大ブランドには勝てなかったのかもしれない。

農園があるのだから、まだどこかで売られていないかと思い、調べてみるとタオバオで販売されていることがわかった。
これをいくつか購入し、中国土産として、邱永漢氏の物語(商品の由来)つきで何人かに配ってみると好評だった。

タオバオだと販売数が表示されるのだが、この販売サイトは殆ど売れていなかった。
商品は興味深くても、ネット戦略の不備や売るべき相手を完全に間違えているという例なのだろう。

実体店が閉鎖され、ネット店が売れないとなると、この商品は今どこに流れているのだろう。
農園だから毎年収穫があるはずだが、ブランドなしの普通のコーヒーとして売買されているのかもしれない。

そんな事を考えながら、買ったコーヒーを飲んでみる。
美味しいように感じるのは、邱永漢氏の物語を知っているせいかもしれない。
しかし、コーヒーにはそういうものも必要ではないかと思う。

邱公馆咖啡
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