所得倍増化計画下の中国から所得減少化計画下の日本をみる

長期でみると、経済はゼンマイみたいなものなのかもしれない。
一生懸命力を込めてゼンマイを巻く期間があって、その後に少し安楽な期間があるが、それもいつかは終わり再びぜゼンマイを巻かねばならない時が来る。

日本は昔巻いたゼンマイの力が弱まって、そろそろ巻く必要があるらしい。
中国は、最近までゼンマイを巻いていたので、まだしばらくはそのまま動くのだろう。30年後はヤバそうだけど。

中国だと給料はこれからも上がると単純に考えている人が多いが、日本では給料は下がってゆくと考える人が多い。
中国では安楽な時が期待されている一方、日本ではこれから重い重いゼンマイを巻くという厳しい時代の到来が予感されているわけで。

とはいえ、重いゼンマイを少しでも軽くしてほしいというのが、人情というもの。
何か良い方法はないのだろうか?

巨額な医療費の削減はできないものだろうか?
中国のように元々福祉が無ければ諦めもつけやすい。しかし、一度獲得した福祉を手放すということは、重い病気の人が居て10年前の福祉なら助かったけど、今はもうダメというパターンが続出するということだろう。
この部分はあまり削減できそうにない。

では、人口オーナスの申し子どんどん増える年金はどうか?
年を取ったら無収入になり生活できないので、お金を支給するというのが年金の役目だ。
因果関係としては、無収入の前に失職が先にくる。

では、仕事を支給したらいいのではと言う考えは誰もが持つのではないだろうか?
そこで、高齢者には日本で最も人気のある仕事をプレゼントすればいい。

基本的に、積み立てた金額は少ない(税金で補てん)のに年金を一度貰えば、その後はずっと貰えるから、普通の公務員との違いは働くか働かないかだ。
ならば、働いたならそれは普通の公務員ということになる。

最低保障年金は予算的に無理でも、最低保障仕事=年金代替としての公務員就職は、あってもいいのではないだろうか。
無収入という部分に対応する年金ではなく、失職という部分に対応した策ということになる。
この策を実行すれば、公務員人件費削減と年金削減を同時に実現できるだろう。
仕事をするとやりがいもでて健康になるので、もしかすると医療費も下がるかもしれない。

いやいや、公務員の仕事はそんな単純じゃないので高齢者には無理だという反論もあると思う。
もちろん高度な専門性があるものは無理だろうし、すべての公務員を高齢者が担当するのは、非現実的だろう。

しかし、多くの高齢者は元々は会社に勤めたりしていた方々で民間の厳しい荒波の中で仕事をされていたわけだし、この方向に向かって、役所の業務の方を変えていけば大部分は可能なんじゃないかと思う。
マイナンバーなんてものもやるらしいし、この目標のもとにシステムを作り変えれば必ずできるだろう。単にやるかやらないかだ。

現在の公務員はリストラではなく65歳まで休職していただいて、その期間中は民間企業で働いてもらう。65歳で定年になったら、復職頂き最大15年間公務員として働いて貰う形にする。
現在、公務員以外の方は65歳で定年になったら、最大15年間公務員として働いてもらう。

高齢者だから病気になったらどうするというのもあるけど、高齢者じゃなくても病気になるのだから、そこは年金ではなく医療福祉のほうで一律で対応すればいいのではないだろうか。
子供が幼い若いひとが病気になったときのほうが、色々とダメージは大きいだろうし。

国民所得減少化計画=アベノミクス程度でビックリしている場合じゃなくて、次はこのくらいの事をやらないと。

もちろん座して貧乏になってもいいというなら、今のまま放っておけばいいのだろうけど。
日本ではNHKスペシャルになるような、高齢者、子供、病人の不遇は、凄い確率で普遍的に存在するんだよね。例えば中国の村とか。。。
そのような世界では。珍しくないのでテレビ局は来ないけど。

非正規の日本人よりも給料の高い中国の人々

20年くらい前といえば、中国の人々が大挙して日本を訪れて、非正規雇用で働いていた。
とにかく何でもいいから、日本で働きさえすれば、万元戸という中国では金持ちの仲間入りをすることが出来るので、まさに一攫千金のチャンスだった。
当時を知る入国管理官から、良く上海人を取り締まったと聞いたことが有る。

しかし今は、北京や上海で働く人々の平均年収が6万元ということで、世界年収ランキングというサイトを見ると、
http://www.globalrichlist.com/
世界では、上位6.7%に位置する高給取りということらしい。

どのくらい高級取りかといえば、同じサイトで日本の非正規雇用者の平均年収168万円(平成24年)を見てみると、上位7.96%になる。
日本の非正規雇用者の年収は、中国の都会には及ばない状況になっているという事になる。
愛社精神などない中国ではサービス残業とかは無いので、これを考慮すると日本の年収はさらに下振れするような気もする。

中国と戦うために、たとえ貧乏になろうとも日本人のコストを下げて競争力を取戻し、仕事を得る。
日本を取り戻すというフレーズは、日本の仕事を取り戻すということだろう。もちろん、すぐに取り戻せるわけではないので、徐々にだろうけど。

アベノミクスの目標はクリアされつつあるのではないだろうか。
逆に言えば、これだけの賃金なのだから、近年中国の経済成長が鈍っているのも当然なんじゃないかと思う。

このように、2014年の今は日本と中国が均衡しつつある。
しかし、平均年収168万円は、世界では「上位7.96%」に入る高給取りだ。
その同位あるいは下位に居る90%以上の人より高い付加価値を出せているか? 中国の成長が鈍ってきているのも、日本がスタグフレーションになっているのも、ここに尽きると思う。

それにしても、まだ90%以上の人々が下位にいるというのは、考えてみると、これはとても不気味なことではないだろうか。
ネットによって、先進国に集められていた知識が世界中に拡散してゆく中で、
コンテナに乗ってくるほど圧倒的下位に居た中国の都会人に逆転されている今がある以上、
明日、下位90%の人々に逆転されないとは、誰も言えないのだから。

日本は貧乏になるしか手段がない

皆が貧乏なんだから、給料は安くていいだろということだし、貧乏なんだから社会保障もこんなもん。
それが、アベノミクスの本質だといえる。

世界に通用する技術が日本には沢山あるので技術大国というのは間違っていない。
しかし、昔より他国との技術力の差は小さくなっているので、その価値は落ちている。それにも関わらず高齢化でコスト高になっているから、高く売るしかない。
だから売れなかった。

これに対応する方法は2つあって、
①技術革新によって他国との差を広げる方法。
②皆で貧乏になり、国のコストを下げる方法。

アベノミクス以前は、貧乏になるのは困るし、技術立国なのだから、①で頑張ると気張っていたが、そんなに素晴らしい技術がホイホイ出るわけもなく、
皆が皆高度な能力を持つ人ばかりじゃないのだから、この方針は最初から無理ゲーに近いものだった。
結局失敗しまくりで、いよいよより現実的な②の方法を選択せざる得なくなり、日本を発展途上国に戻す計画=アベノミクスが発動した。

アベノミクスは皆で貧乏になる計画なので、当然給料は下がるし(見かけ上の額は増えるかもしれないけど)、日本人からすると物価も上がる。
給料が下がり、余計な物を買わないのであるならば、当然国の全体のコストは下がるわけで、日本に競争力が戻ってくる。
日本人は今、世界の特権階級からの叩き落されつつあるけど、適正なコストになれば日本の産業はまだまだ競争力があるので身の丈に合った生活を致しなさいということなのでしょう。
アベノミクスをやらないよりは、やった方がまだ上位の部分で留まれる可能性があるわけで、そこにアベノミクスの価値があるのだと思います。

全世界の年収ランキングを調べるサイトによれば、
http://www.globalrichlist.com/
たとえ、年収168万円(平成24年 非正規雇用の場合)でも、世界からみると上位7.96%に入るそうです。
まだまだ落ちる余地があるのかもしれません。

こういう計画なのだから、一般的には、今後もアベノミクスで給料は上がらないし、暮らしも今より良くなるわけはない。
もちろん、どこの国の人でも個々の個人には勝てる可能性が残されているわけですが、日本人であれば誰もがそれなりに勝てる時代は終わっていて、今までは豊かさで隠されていた厳しい現実がすぐ隣まで忍び寄ってきているわけです。

この前提条件の元に、中国ビジネスも考える必要がある時代になったのだと思います。

日本製は安い。中国製は高い。元高円安で日本製品が人気

中国製品といえば安いというのが日本の常識でしたが、今やこの常識は覆ろうとしています。

今となっては、中国製品は高いです。

例えば、
100%オレンジジュース。中国では14元くらいで売っています。これが日本だと100円前後。
その価格差は2倍弱です。

上海の不動産。耐震偽装で有名なアネハ建築物件から、さらに鉄骨を50%削減したようなボロマンションが数億円で売られています。

人件費。日本企業で7000元で雇われていた20代の若者が、欧米系に行ったら15000元になったという話もあります。
15000元といったら、30万円くらいで日本の正社員と差がないどころか、非正規雇用の日本の若者をはるかに凌ぐ金額です。

実際に中国のスーパーにいくと、日本より高い製品が続出しますので、日本のスーパーがとても安いように感じられるようになってしまいました。

このように、最早決して安くはないのが最近の中国製品なのです。

逆に言うと、中国側からみれば、日本製品は嘗てないほど安いわけで、
タオバオなどで、カップラーメンから電子ジャーまで売られている状況です。
つまり、日本製品を中国で売って一山当てようという業者さんが、数多く居ることがわかります。

EMSをつかった個人貿易からコンテナで大量輸送する大規模なものまで様々な形があるとは思いますが、
取引が大規模になればなるほど、関税を取ろうと当局の規制は強まるものと考えられます。

思い出されるのが、これを大規模にやろうとしたYahooJとタオバオの動き(淘日本)に対して当局が素早い対応を見せたことです。
ヤフーとタオバオのものは香港を使ったスキームでしたが、最近の元高円安では、上海自由貿易区を使って行う動きもあるようです。

今回はどうでしょうか。

トルコは本当に親日国だった

 ギリシャの島にいったら、中国人だらけでここは海南島か! と思ったのが1年前。

こんどは、そんなギリシャの隣にある、季節外れのトルコへ行ってみました。
 
11月から12月にかけての、この時期は雨が多くて寒いのでオフシーズンにあたるようです。
古い日本の歌謡曲「飛んでイスタンブール」に歌われているのとはちがって、イスタンブールには沙漠はありません。
中東というよりヨーロッパ的な雰囲気の街ですので、日本より寒い感じです。
実際、一気に風邪になり最初の3日は頭痛で、終始鼻水を垂らしながらの旅になりました。
 
今回行ったのは有名な観光地の多い西トルコです。
都市部はもちろん内陸部でも3Gモバイルは意外と繋がりましたが、日本ほどのカバー率は無いようです。
それでも、トルコでも多くの人がスマホを持っていて、普通にフェイスブックとかをやって居ました。
 
このあたり中国とも同じですが、中国と違ってGooglePlayが普通に使えるので、アプリを登録するだけで、これらの莫大な数の人々とも商売が出来そうです。
イスタンブールの地下鉄ではモバイルゲームをやっている人も多かったようですが、ネット回線がつながらないのでスタンドアローンでも動作するものだとおもいます。
世界のどこでも急速に普及するスマホを相手にするなら、かなりの部分がスタンドアローンで動作して、ちょっとだけネットのアプリを投入するのがいいのかもしれませんね。
パズドラとか猫ウィズはネットがないとダメなので、新興国や後進国ではちょっとかったるいです。
 
さて、最近はここトルコでも日本人観光客が減り逆に中国や韓国の観光客が増加しているわけで、ギリシャの島と同じ状況にあるわけです。
実際、中国や韓国の観光客を沢山見かけました。
 
それでも、ここはトルコです。
何処へ行っても「こんにちは」と話しかけてくれます。
日本人観光客のプレゼンスが低下しても「こんにちは」なのだから、さすが親日国ですね。
商売としてはどうなのかと思う所ですが、素晴らしい親日ぶりです。
エルトゥールル号の伝説は確かに生きておりました。
 
「こんにちは」に続く部分も日本語なのですが、それが結構笑えます。
「お兄さん ヤスイヨ」だったり、
「だめよーだめだめ」誰が教えたのか流行りネタだったり、
「ヤクザ、サムライ」意味不明ネタだったり。
 
このように、トルコではまだまだ日本語が強いですが、それも日本人が行かなければ、いずれギリシャのようになってゆくのは仕方がない話かと思います。
見どころも多い国ですので、多くの日本人がトルコへ行って、このトルコの日本語を守ってほしい所です。